カラスの気持ち

わかる。

わかるよ。

愛しい幼子を

必死で守る親心。

カラスの気持ち。

「カラスが子育て中です」

マンション前の桜並木に黄色い看板が設置されていました。

「カラスが飛んで来たら

★壁際を歩く★帽子を被ったり傘をさす★腕をまっすぐに上げる

刺激しないで静かに通り過ぎましょう ご協力をお願いします」。

区の土木部からの注意喚起でありました。

なるほど、カラスの子育ての季節だったのね。

我が家周辺は緑が多く、カラスも多い(笑)。

早朝に山のねぐらから出勤し、夕方に帰宅する様子を

いつも温かく見守っておりますが、そうだ、そうだった、

マンション前の紫陽花の蕾が膨らむ頃は

カラスの育雛~巣立ちの大事な季節だった。

黄色い看板が設置されているということは、

その木の樹上にカラスのマイホームがあるとみられるわけで、

昨日通りかかった時にそ~っと下から仰ぎ見てみましたが、

桜の青葉が繁っていて確認はできませんでした。

しかし、後から知ったのですが、

これはかなりリスキーな行動だった!

カラスの生態を色々調べていたら、

子育て時期における攻撃性のスケールなる資料を発見。

我が子の巣立ちが近づいてくるとカラスは神経質になり、

巣の近くや縄張り内に人がいるだけで警戒態勢に入るそうで、

反応なし→じっと見る・警戒声→威嚇鳴き→接近→追跡・枝をつく

→低空飛行→攻撃(蹴り)と攻撃性がスケールアップするのだとか。

さらに興味深いのがカラスから見た「ヒト」の攻撃性スケール。

つまり、カラス目線のヒトの行動危険度。

こちらも双方平和な、反応なし→緊張してちら見

→急な駆け足・立ち止まり・きょろきょろする→立ち止まってじっと見る

→長時間顔を上に向けてにらむ、きょろきょろ探す→怒鳴る・腕を振り回す

→カラスや雛や巣に向かって枝を振り回す・物を投げるとスケールアップ。

ヤバい・・・

「にらんだ」つもりは一切なくて

カラスのお家はどこかな~と何気な~く見上げたつもりだったけれど

カラス目線からすれば、攻撃性危険度マックスに近い行動だったのだ・・・!

ごめんね、ごめんね、悪気はなかったのよ、脅かすつもりはなかったのよ。

幸い、カラスの急襲はなかったけれど、

どこか近くで超厳戒態勢をとっていたかもしれない。

驚かせて、ごめんね。

わかる、わかるよ、アタシも親だから。

息子がよちよち歩き始めた頃を思い出せばカラスの気持ちがわくわかる。

幼子の安全を脅かす存在はないかと、物凄く過敏だったものね。

公園で遊んでいるときも周囲100mくらいは親センサーが働いていた(笑)。

今はすっかり退化(笑)してるけど、あの当時の警戒脳は鋭かったなぁ。

ヒトもカラスも親の気持ちは一緒だよね。

6月から7月にかけて

大切に育てられた幼鳥は巣立ちの時期を迎えます。

そういえば朝からやたら「カァー!カァー!!」と

少し幼さがまじった鳴き声が聞こえてきます。

独り立ちをまじかに控えた幼鳥の発声練習かもしれません。

巣立ちを終える夏本番まで

そっと静かに「反応せず」で見守りましょう。

無関心な態度がカラスにとって最大の思いやり。

カラスの気持ちになって子育てを応援。

カァー!カァー!

巣立ちは、近い?

(写真は)

桜の木の黄色い看板。

カラスの気持ちで

子育て応援。