ラボな蒲焼
研究室で
産湯を使い、
姓はラボ、名は蒲焼、
人呼んで
ラボ蒲焼と申します?
ピカッ!ドンガラドドーン!!
夏至の朝は物凄い雷雨で始まりました。
稲妻、雷鳴、叩きつけるような激しい雨。
子育て中のカラスの巣が心配になるほどでしたが、
小一時間ほどであっけなく止んで今はどんより曇り空。
まさに、ゲリラ豪雨ってやつでしたな~。
時折、窓の外がピカッと光るなか目を通していた朝刊に
実に面白い、食欲をそそる記事を見つけました。
「研究室生まれのウナギ、立派にかば焼きに」。
研究室で生まれたニホンウナギの稚魚がちゃんとかば焼きになった、
という研究結果を水産庁などが発表した、」という内容。
なんと「おいしい」研究結果でありましょう。
国立研究開発法人「水産研究・開発機構」が
昨年夏初めて研究施設から人工ふ化させた稚魚(シラスウナギ)を
民間の養殖業者に配布、天然の稚魚と同じように養殖池で育てたところ、
鹿児島県の池で8割が出荷サイズになる見通しとなり、
長年取り組んできたウナギの養殖技術の研究成果の発表の場で
人工ふ化ウナギを蒲焼にした「うな重」が振舞われた、のだそうです。
むむむ、研究室生まれ、つまり「ラボな蒲焼」、そのお味は?
土用丑の日はまだ先ですが、色々記事検索をしてみたところ、
昨日の発表会場は東京・霞が関の農林水産省内と判明。
集まった関係者らに振舞われたうな重には
厚さ1㎝近いふっくらした蒲焼が載っていて、
口当たりは柔らかく、くさみや癖も全く、
甘みが広がる極上の味だったらしい。
今だ謎のベールに包まれている二ホンウナギの生態。
漁獲量は減少、資源は枯渇の一途、絶滅危惧種となった現在、
我が家の食卓ではもはや「幻のさかな」となりつつありますが、
研究室生まれのシラスウナギが立派な蒲焼きとなったとは朗報。
1960年代に始まった人工シラスウナギの研究は
ようやく美味しい実を結んだ、と言えそうです。
ただし、「世界初」の快挙となったラボ蒲焼は
「世界一」お高い蒲焼、でもありました。
現時点では人口シラスウナギ1匹当たりの生産コストは
少なく見積もっても5千円超え、これは天然の10倍となり、
昨日、霞が関で振舞われたうな重は、
間違いなく「世界一」高価な蒲焼なのでありました。
しかし千里の道も一歩から。
今後の課題である量産とコスト削減が進んでいけば、
近い将来、土用の丑の日の我が家の食卓にも
香ばしく、ふっくら、脂ののったラボな蒲焼が登場する、かもしれない。
その日まで、耐えて忍びます(笑)
研究室で産湯を使ったラボ蒲焼。
土用丑の日に、光が差してきた♪
鰻を広めた平賀源内さん、
現代人も、なかなかやるでしょ?
(写真は)
ゲリラ豪雨に見舞われた
令和元年の夏至の朝。
今年は鰻、どうしようかな~?
奮発するべきか否か?
ラボ蒲焼、頑張れ~。

