チキンの話

おいしい

モノには

物語がある

あきらめない

チキンの話

夜明け前の空にまんまるお月さまが輝いていました。

今宵11月16日は満月、一足お先に朝からお月見、

早起きは色々お得がもれなくついてくるものです。

日中も比較的暖かく「小春日和」の土曜日となりそうです。

「銀座の老舗の経営危機から」

朝刊土曜版の特集記事が「鶏の唐揚げ」を取り上げていたのですが、

国民的人気メニューの知られざる誕生物語にちょっと驚きました。

鶏の唐揚げの「はじまり」は東京のど真ん中だったのです。

銀座・並木通りにある老舗レストラン「三笠会館」が

日本で初めて外食メニューとして出したのがそのはじまりらしい。

時は1932年頃、世界恐慌のあおりを受けたのか、経営危機に陥った店を

何とかしようと料理人たちがアイデアを出し合い、考えついたのが唐揚げ。

その風味や味わいが人気となり、今も当時のレシピを受け継いでいるそうです。

昨日のブログで紹介した「お子様ランチ」誕生も

世界恐慌で暗い世相の中「せめて子どもたちには明るく楽しい食事を」と

日本橋・三越本店の食堂部料理長が考え出したとされています。

世の中がピンチの時こそ長く愛される料理が生まれるものなのですね。

鶏の唐揚げとツートップを張る「フライドチキン」のはじまりも

ある意味、時代の危機と無縁ではありませんでした。

アメリカで奴隷制度が合法だった時代、白人が食べずに捨てていた手羽や足先、

くびなどの部分を骨も気にせずに食べられるようにディープフライにして

食べたのがフライドチキンのルーツとされているそうです。

人権を無視される「存在の危機」の中から生み出された料理だったのです。

話題となった韓国ドラマ「愛の不時着」の中でも

韓国に潜入した北朝鮮兵士がフライドチキン店の様子をガラス越しに見て

祖国の家族や友達に食べさせてあげたい・・・と呟く場面があるのが

先日のNHK「アナザーストーリー」で紹介されていました。

鶏を油で揚げる。

シンプルだけど奥が深くて世界中が大好きなチキン料理。

世界恐慌や奴隷制度や分断された祖国にもつながる物語があった。

唐揚げ、フライドチキンを食べられる幸せをかみしめる。

(写真は)

冬が来る

ポトフの季節だ

我が家の定番は

鶏手羽元&ソーセージ

チキンは、うまい