ウィンウィン音楽

市民は

音楽を楽しめて、

ミュージシャンは

音楽を聴いてもらえる。

ウィンウィンなエキナカ。

ほ~、憧れのパリが、日本のマネ?

朝刊の文化面に面白い見出しが載っていました。

「パリがまねする 日本の駅ナカ」。

2012年にパリで最も古いターミナル駅が伝統的な駅舎を改造して

ショッピングモールを併設、大成功したのをきっかけに

全土のターミナル駅に再開発、大改造が広がっているそうです。

モデルとなったのが、乗降客数世界一とされる新宿駅。

多くの客が行きかう大都市圏のターミナル駅を

巨大なマーケットに替える「エキナカ」ビジネスモデル、

この日本的な都市生活スタイルを

今、憧れの花の都パリがこぞって「まね」しているらしい。

なんとも感慨深いというか、興味深い経済トピックです。

公共交通機関を使って移動するついでに、

衣食住さまざまなお店が揃うエキナカで用が足りる便利さに

誇り高きパリっ子たちが夢中ってことねぇ。なるほどなるほど。

その一方で、ふと、思いました。

日本がパリの駅を「まね」したいことが、一つあります。

それは「地下鉄ミュージシャン」。

毎日500万人が行き来するパリの地下鉄(メトロ)の駅構内では

およそ300人のミュージシャンが奏でる歌や演奏を流れているのです。

クラッシックやジャズ、ワールドミュージックなどなどジャンルは様々で

その音楽レベルの高さが、半端ない。

それもそのはず。

彼らはパリ交通公社(RATP)公認バッジを持つ地下鉄ミュージシャンで

6か月ごとに開かれる競争率7倍の厳しいオーディションを

くぐって選抜された折り紙つきの実力派ばかり。

決してふらっと来て勝手に演奏をしているわけでないのですね。

いわば、メトロに選ばれた音楽の精鋭たち、なわけ。

家族でパリを訪れた時、メトロの構内から

あまりにも美しいバイオリンの音色が聴こえてきて、

驚きと感動を覚えたことを今でもはっきり覚えています。

古めかしい地下鉄構内は素晴らしい音響効果を備えたコンサートホール、

あまりに素晴らしい演奏に、ホントにひと電車逃しちゃいましたよ。

パリの地下鉄ミュージシャンからメジャーデビュー、

世界的に活躍している音楽家もたくさんいます。

「パリ市民はレベルの高い音楽を楽しめるチャンスを、

若いミュージシャンは観客に自分を知らせる機会を提供する」。

1997年にこのプログラムを始めたRATPの芸術監督は

制度のコンセプトをこう説明しています。

何て素敵な「ウィンウィン」の関係でしょうか。

市民は音楽を楽しめて、ミュージシャンは音楽を聴いてもらえる。

双方ウィンウィン♪音楽で都市空間の魅力が何倍にも増幅する。

どこかの街の、どこかの駅で、始まらないかなぁ~、

パリを「まね」した日本型エキナカミュージシャン。

都市は、

もっと、きっと、素敵になる、と思うよ。

(写真は)

札幌の夜明け。

美しい都市に

美しい音楽を♪