ピアと埠頭と時の流れと

悠々たる河

美しい夕陽

往時の水門と

いまどきコンテナ

ピアと埠頭と時の流れと。

2019秋の台湾食い倒れ旅の3日目は台北街歩き&プチ郊外トリップ。

朝から台北最古の繁華街「萬華=艋舺(モンガ」をのんびり散策後は

ホテル直結の台湾鐡道(台鐡)萬華駅からローカル電車で30分、

台湾最大の陶磁器の街「鴬歌(インゴー)」で器クルージング。

再び台北市内へ戻って「盛園絲瓜小籠湯包」のへちま小籠包に舌鼓。

遅めの絶品ランチの後は台北リノベブーム発祥の地、

「大稲埕(ダーダオチェン)」をぶらり街歩き。

MRT大橋頭駅からメインストリートの迪化街(ティーホアジェ)を南下、

まずは老舗「李亭香」で台湾伝統菓子をゲット、

次にお洒落なキッチン道具が並ぶ「永興農具工廠」では

台湾特産の竹製のカトラリーやトレイをお買い上げ。

前回の台湾旅で超お気に入りになった2店ですが、

日曜日とあってどちらも地元客で満員御礼状態の大繁盛。

台湾の人が休日にわざわざお買い物に来たくなる品揃えとクオリティ、

さすが歴史ある商いの街「大稲埕」で長く続く老店ですねぇ。

赤煉瓦の美しい建物が並ぶ通りをさらに歩いていきましょう。

次なる目的地は大稲埕の歴史を遡る歴史的スポット。

台北の街の発展の礎となった淡水河の今昔を訪ねます。

ショッピングに夢中になっているとなかなか気づきませんが、

実はこの美しい中洋折衷のレトロな商館が並ぶ通りの奧には

街並みと並行するように悠々たる淡水河が流れているのです。

台北は淡水河が流れる広大な盆地。

この立地に清が注目し始めたのは18世紀のこと。

お茶や漢方薬を船で運ぶ淡水河交易の拠点として

最初に発展したのが午前中に歩いた「萬華=艋舺(モンガ」でしたが、

やがて港に砂が堆積して船が着岸できなくなり、

それにかわって発展したのが大稲埕でした。

一面の水田地帯だったことからその名がついた大稲埕に

1860年に淡水港が開港されると、外国の領事館や商館が置かれ、

お茶や乾物、漢方薬の問屋の倉庫などが次々と建てられました。

淡水河の船着き場と並行する通りに赤煉瓦の洋館が立ち並び、

台北最初の西洋式街路となり大いに繁栄したのです。

日本統治時代になると商業の中心は次第に

迪化街の南側(当時の永楽町)に移っていくのですが、

MRT大橋頭駅から歩き始めた北側エリアは

清代の繁栄ぶりを物語る美しいバロック建築の洋館が残っていて

華やかなりし頃の大稲埕の雰囲気を感じることができるのです。

で、前回は時間がなくてパスしちゃいましたが、

今回こそ、大稲埕発展の礎となった淡水河へご挨拶をと思い、

向かったのが「大稲埕碼頭河岸特区」。

迪化街を南へ進んで民生西路で右折、しばらく歩いていくと

我も我もと日曜日の地元客がぞろぞろ一定方向へ向かっていきます。

おおお、多分、この人波は、河をめざしているはず。

やがて車が行きかう大きな環河北路と交差する向こうに、

あった~、見えました~、「大稲埕碼頭」と書かれた古い水門。

当時のままに残された五号水門であります。

その向こうに・・・見えた・・悠々たる淡水河だ。

薄い雲の間からこぼれる夕陽を受けて滔々と流れる大河よ。

河畔には広い遊歩道やサイクリングロードが整備され、

清代当時の交易を物語る古い舟のレプリカなども置かれています。

河沿いの穏やかな風に頬を撫でられながら台北の歴史に思いを馳せる。

・・・と・・・その視線を南の方へ向けると・・・

あらあら♪なんとも今どきお洒落な風景が目に飛び込んできました。

色とりどりのコンテナショップが集まっているではありませんか。

夕暮れの淡水河を眺めながらシャンパン、クラフトビールなどを片手に

若者たちなどが思い思いにピザやポテト、タパスなどを楽しんでいます。

ここが噂の最新スポット、

2018年4月に誕生した「PIER5」であります。

まさにインスタ映えするお洒落系ウォーターフロントな風景だ。

レトロで武骨な「大稲埕碼頭」と今どき「ピア」と。

これも台北が現在進行形で刻んでいる時の流れなのですね。

恋人たちには絶好のデートスポット、ですが、

食い倒れ専門旅人は、眺めるだけでOK(笑)。

こてこて地元食堂の方がそそられる体質で(笑)。

ピアと埠頭と時の流れと。

夕暮れの大稲埕ウォーキングはまだまだ続くのだ~♪

(写真は)

大稲埕碼頭。

往時を物語る

歴史の証人。