圓環プライド

地元で愛される

台北きっての

グルメ夜市。

美味しさのワケは

圓環、にあり。

2019秋の台湾食い倒れ旅の3日目は台北街歩き&プチ郊外トリップ。

朝から台北最古の繁華街「萬華=艋舺(モンガ)」を散策後は

台湾鐡道(台鐡)のローカル電車に乗って30分、

台湾最大の陶磁器の街「鴬歌(インゴー)で器クルージング、

再び台北市内へ戻って「盛園絲瓜小籠湯包」で遅めの絶品ランチ。

大稲埕埠頭で淡水河の夕暮れを眺め、

台北リノベブームの発信地「迪化街」をそぞろ歩きを楽しみました。

一旦、萬華おホテルに戻ってひと休みした後は、

とっぷり暮れた台北の夜のお楽しみ「夜市」へと繰り出しました。

目指すは地元度&グルメ度ナンバーワンの「寧夏夜市」であります。

MRT雙連駅から民生西路に沿って続く人波とともに7分ほど歩くと、

おおお~、眩しい照明が連なる賑やかな夜市が出現。

まさに、不夜城、でありますなぁ。ワクワクするぅ。

荷物は最小限、小額紙幣と小銭にウェットティッシュも準備、

基本的に屋台はドリンクを置いていないので

近場のコンビニで台湾缶ビールもしっかりゲット、

台湾夜市を楽しむためのフル装備も完璧OK、いざ出陣♪

日曜日ということもあって地元客でわんさか賑わい、物凄い人出ですが。

「寧夏夜市」は寧夏路沿いの一本道、直線距離にして328mと

コンパクトな夜市なので、あまり疲れずに歩きやすいのも魅力。

お目当てのお店は民生西路から入ってほどなく見つかりました。

うわっ!大混雑の夜市の中でひときわ長蛇の行列ができています。

さすが、寧夏夜市人気ナンバーワンの評判店。

その名は「圓環邊蚵仔煎(ユェンファンビィエンオアジェ)」。

1965年創業の蚵仔煎=牡蠣オムレツの超人気店であります。

周りを海に囲まれた台湾では牡蠣の養殖が盛んで、

新鮮な牡蠣をふんだんに使った蚵仔煎は台湾グルメの定番料理。

この寧夏夜市にはほかに2軒の蚵仔煎のお店がありますが、

この行列ぶりからも一番人気ぶりが伺えます。

「圓環邊蚵仔煎」は屋台ではなく店舗形式のお店。

店頭では料理人さんが巨大な鉄板で一心不乱に牡蠣オムレツを作っていて

焼き上がった蚵仔煎を載せたお皿が回転寿司方式のレーンに載せられ、

次から次と奧の店内へと運ばれていく様子が見られるので、

気分はほぼほぼ屋台、行列で待つ間も退屈しません♪

それにしても回転寿司レーン導入って(笑)、

焼いても焼いても間に合わないくらい人気ってことねぇ。

で、待っている間にもうひとつ注目したいのが、

「圓環邊蚵仔煎」という店名の最初の二文字。

「寧夏夜市」には「圓環」という冠がつくお店が多いのです。

実は328mの夜市のゴール地点は「圓環」と呼ばれる大きなロータリー。

日本統治時代に作られた圓環はロータリーの中が広場になっていて、

かつて昼間は公園、夜はナイトマーケットとして繁栄していました。

1950年代までは環状に飲食店や屋台がぐるりとひしめき、

「北に圓環あり、南に龍山寺あり」と言われるほどに

台北グルメ天国のランドマーク的存在だったのだそうです。

しかし、70年代に圓環周辺の道路拡張工事が始まり、

さらに二度の火災に見舞われ、円環で営業していたお店の多くが

現在の寧夏夜市がある寧夏路に移転してきたのでした。

寧夏夜市には圓環がグルメ天国として繁盛していた時代から

昔ながらの味を守り続けている老店が多く、

その歴史に誇りをもって「圓環」という冠をつけた、というわけ。

数ある夜市の中でもグルメ夜市と評されるワケは「圓環」にあり。

だから、圓環邊蚵仔煎、間違いない!

圓環の歴史に思いを馳せているうちに、順番が来た♪

回転寿司レーンの威力あってか(笑)大行列でも回転は速い。

入口の店員さんに注文を告げ、案内された奥のテーブルへ。

もちろん店内は超満員、持ち込んだ台湾缶ビール乾杯!

まわりはほぼほぼ地元客、日曜日の晩御飯は夜市で、ね。

さあ、やってきました。噂の「蚵仔煎(牡蠣オムレツ)」

新鮮な牡蠣をタピオカ澱粉と卵でまとめた台湾独特のもっちりオムレツ。

小ぶりでまるまる、ぷりっぷりなごろごろそれは贅沢に入っている。

とろりとかかった甘酸っぱい濃厚ソースとの相性が抜群。

これは・・・オムレツの概念が、変わる。ビールは進むぜ。

さらに店員さんお奨めの「蛤仔湯(蛤のスープ)」も最高!

蛤の身もぷりっぷり、蛤の旨みが凝縮しまくったスープは卒倒モノ。

周りの地元客はほぼ100%、このスープを注文、マストなのが納得。

そして「米糕(おこわ」のしみじみ美味いことといったら。

豚肉と炊き込まれた糯米一粒一粒が・・・死ぬほど美味しい~。

蚵仔煎を筆頭に全部で7つしかメニューはありませんが、

三つを制覇しただけでその実力にノックアウト。

これが「北に圓環あり、南に龍山寺あり」と言われた

歴史あるグルメ天国「圓環プライド」なのだ。

圓環、と書いて、

絶品、美味、と読む。

寧夏夜市に引き継がれた円環プライド。

全7品、いつか制覇しよう。

(写真は)

寧夏夜市の超人気店

「圓環邊蚵仔煎」

店名にプライドが光る。