五つの季節

日本を彩る

美しい区切り

春夏秋冬、じゃ

足りなくなった?

五つの季節

「秋 史上最も暑かった」

朝刊に載っていたこの秋の総括記事の見出しです。

気象庁は今年の9~11月の平均気温は平年と比べて1.97度高く、

これまで最高だった昨年を超え、統計のある1898年以降、

最も暑かったと発表しました。

偏西風が平年より北寄りに蛇行したことで全国的に暖かい空気に覆われ、

平年気温を大きく上回る日が続き、史上最も暑くなった、というわけ。

確かに木々の色づきも遅く、紅葉の見ごろはどんどん後ろにずれていき、

富士山の初冠雪も今年は11月7日と観測史上最も遅く、

北海道の10月もコート要らずの暖かい日がありましたもんね。

日本の平均気温は100年間で1.43度の割合で上昇しているそうで、

「暑い秋」は今年だけなく、これからも続くと考えられます。

いや、待てよ、秋が暑いというよりも、夏が長い=秋が短いってことよね?

暦の上では秋になっても夏日続き、半袖が仕舞えなくなっているのだ。

こうした気温の上下に敏感に反応するアパレル業界では

すでに「短い秋」に対応するマーケティングが進んでいて、

三陽商会では今春から季節におよる販売スケジュールを

「四季」から「五季」に転換したそうです。

季節を先取りする業界では7月下旬から店頭は徐々に秋物へ切り替わりますが、

9月になってもほとんど夏、秋物は苦戦、お客さんはまだ夏物が欲しい。

そんな「実需」に合わせた売り方にシフトしていくために

これまでの春夏秋冬の「四季」から「五季」へ、ということ。

従来6月から3か月間だった「夏」を「初夏・盛夏(5~7月)」と、

「猛暑(8~9月)」とし、計5か月間。夏物を売ることにし、

秋物も暖かい秋を意識し、袖なしのジレ、羽織れる短め丈のコートなど

季節感を感じながら温度調節がしやすいアイテムを充実したところ、

夏物も秋物も好評で、来年以降も「五季」制を続ける見通しだとか。

「春」「初夏・盛夏」「猛暑」「秋」「冬」の「五季」。

気温変化に敏感なファッション業界で始まった一年五季制、

「長い夏」と「暑く短い秋」が季節の数え方を変えつつあるのですね。

春夏秋冬「四季」じゃ足りない?

日本の美しい「四季」はどうなっていくのだろう。

「五季」がフツーになったらヴィヴァルディ―の「四季」はどうなる。

ホワイトクリスマスを待つ北の街でいろいろ考える朝。

五つの季節。

(写真は)

久しぶりに回転寿司ランチ

「まぐろ尽くし」に舌鼓

海の「四季」も変化してる?