光と嵐と太平と

光る君から

時は過ぎ

戦の予感

さらに時代は進む

光と嵐と太平と

「余韻」を残す台詞だった。

大河ドラマ「光る君へ」の最終回、主人公の紫式部(まひろ)は

千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書き上げる原動力となった

藤原道長の死後、再び旅に出て、その道中の描写で終わります。

後ろから馬に乗った武者たちが駆けてくる。

娘の想い人だった双樹丸は「これから戦に向かう」と走り抜けていった。

その背中を見送ったまひろが呟く。「嵐が来るわ・・・」。

怯えと確信が混ざる複雑な表情のストップモーションでドラマは終わる。

道長が築いた戦のない世が終わり、

武士の時代の始まりを予感させるラストシーン。平安貴族の優雅な面と

出世や嫉妬など人間の欲や業も描き出した作品の最後は、

大きく歴史の潮目が変わる、戦乱の世の始まりを暗示するものでした。

道長亡き後、源氏や平家といった武士階級が台頭し、

応仁の乱からの長い戦国時代を続くわけですが、

「光る君へ」の次回作は江戸時代が舞台の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」。

大河ドラマは戦の世を一気に飛び越えて太平の世へバトンタッチされます。

2025年の大河ドラマ「べらぼう」の舞台は18世紀の江戸時代。

天下太平の100万都市・江戸のメディア王として成長していく人物、

蔦谷重三郎=蔦重の波乱万丈の生涯が描かれます。

「TSUTAYA」の名前の由来になったのも、この蔦重ですね。

蔦屋重三郎は浮世絵の版元として多くの作家や絵師をプロデュース、

華やかな江戸の浮世文化を開花させた流行の仕掛人。

時代を予見する先見力、卓越したアイデア、企画力、実行力は

もし現代に生きていたら令和の日本を変えていたかもしれません。

江戸時代の版元は出版社であり書店経営も担う総合メディア企業、

蔦重は日本橋に本屋を開き、みんなが楽しめる本を出したいと版元になり。

滝沢馬琴、、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎など世に出した才能は

綺羅星の如く、成熟した江戸文化を作り上げた時代の仕掛人でした。

しかし太平の世とされる江戸時代ですが、その時々の政治状況によって

自由な文化活動や創作に厳しい制約を課されることも多く、

寛政の改革による「出版統制令」では戯作者山東京伝の本を出版した罪で

蔦重も財産半減の処罰を受けるなど、まさに波乱万丈の人生。

馬に乗って弓をひき、刀を振るうような戦はなくとも、

時代の表現者にとっては目に見えない「戦」があったことなど

蔦重の生きた時代がドラマでどう描かれるのかも楽しみです。

いつの時代も一生懸命生きた人たちの姿から学ぶことがある。

光と嵐と太平と。

べらぼうなドラマが始まります

蔦重演じるのは横浜流星さん。

いやん、カッコいい。

(写真は)

蕎麦、寿司など

外食文化も花開いた江戸

我が家の「鶏きのこ煮込みラーメン」

江戸でもヒットしたかな?