偉大なる中花

秋のおやつ時間

お皿に上に

大きな大きな

三日月が。

偉大なる中花♪

札幌三越で5日で開催されていた「あんこ博覧会 ANpaku」、

自称北海道こしあん党党首のハートを鷲掴みした逸品をご紹介。

札幌の「ル・パティシエ・フルタ」の「親父の大中花まんじゅう」です。

北海道民にはおなじみの、あの三日月形の、美味しいアレ♪

北海道のお葬式や法事の引き出物の定番だった、

薄いどら焼きのような焼き皮でたっぷりのこしあんを包んだ和菓子。

おそらく中高年代の道産子にとっては「ちゅうかまん」と言えば、

コンビニレジ前のほかほか湯気を上げるソレではなく、

この三日月形の「中花(中華)まん」を思い浮かべるはず。

こしあん好きにとって嬉しいのは、そのボリューム感。

大抵の中花まんじゅうは長さ20cmほどはあろうかというサイズで

今回の「「ル・パティシエ・フルタ」も例外ではありません。

我が家の朱塗りの菓子盆からほぼほぼ両端がはみ出している(笑)。

「親父の大中花まんじゅう」の名に恥じない大きさ。

さらに「親父」の通り、オーナーのお父さんが実演販売していました。

現オーナーである息子さんはパティシエ、お父さんは和菓子職人、

繊細なスイーツとあんこ菓子が仲良く並ぶ素敵なお店の自慢の逸品、

手際よく一定のリズムで焼き続ける親父の背中をパティシエの息子が

リスペクトを込めた眼差しで見つめる。素敵な甘き親子鷹。

生地はふんわり、もっちり。

たっぷり包まれたこしあんは、しつこくないさらりと甘さなので、

ヤバい・・・何切れでも食べちゃいそうな美味しさ。

懐かしくてほっこりした温かい気持ちになるなぁ。

それにしても、なんで三日月形の和菓子が「中花(中華)」?

実は、江戸時代の文献にこの名前が記されていました。

1853年の菓子製法書「鼎左秘録」に「中華饅頭」として

小麦粉、砂糖、卵などを混ぜ合わせた生地を「赤がねの皿の上へ

ながし焼きにして餡をつつむ」製法が出てくるのです。

おそらく月餅のような中国の焼き菓子に製法が似ていることから

「中華」→「中花」の名前が付いたものと思われ、

今でも小麦粉、砂糖、卵を混ぜ合わせた生地を

和菓子の世界では「中花(種)」と呼ばれているようですね。

北海道のあんこ好きを虜にしてきた

こしあんたっぷりの大いなる三日月。

江戸時代から愛されてきた

偉大なる中花に、敬礼(笑)

(写真は)

親子2代が強力タッグ

「ル・パティシエ・フルタ」の

「親父の大中花まんじゅう」。

優しい甘さのこしあんにうっとり♪