今宵テルモポリウムで

今日も一日

よく頑張った

よく働いた

古代ローマの合言葉は

今宵テルモポリウムで

「古代ローマ 人気メニューは・・・」

北海道から一歩も出なかった2020年ですが、

海外どころか、時空を超えた素敵なイメージ旅ができました。

先日の新聞の国際面に写真付きで載っていたある記事の見出しです。

イタリアのポンペイ遺跡で「テルモポリウム」と呼ばれる、

古代ローマの大衆食堂のカウンターが発掘されました。

「テルモポリウム」は現代のファストフート店のようなもので、

保存状態が非常によく、当時の人気メニューも伺えるのだそうです。

この「テルモポリウム」なる食堂の写真に、もう目が釘付け。

L字型のカウンターには土でできた甕が埋め込まれていて、

その壁面は鮮やかなカナリアイエローに彩色され、

マガモや雄鶏、オリーブの枝などのフレスコ画が描かれています。

なんとも陽気で食欲をそそる店舗デザインで、

このまま現代の街角に移設して居抜でバールやトラットリアができそう。

えっと、ポンペイって、西暦79年のベズビオ火山大噴火で埋没したのよね、

ひょえー!2000年前の食堂とは、思えない。

陶器の鍋からはカモの骨や魚、カタツムリも見つかっていて、

マガモや雄鶏のフレスコ画は「お品書き」だったらしい。

文字情報に頼らない一目瞭然のメニュー、

古代ローマの庶民が気軽に通えるお店だったのでしょうね。

「テルモポリウム」でどんなメニューが人気だったのかなぁ?

なんだか想像するだけで、時空を超えた楽しい妄想旅行ができそうです。

ちょっと調べてみると実に興味深くて、火山の噴火によって街が消滅するまで、

ポンペイには150ほどのテルモポリウムがあったそうです。

当時の多くの庶民は台所のない住居に暮らしていたため、

気軽に立ち寄り食事を楽しめるテルモポリウムへの需要は高かったのですが、

裕福なローマ人からは評判は良くなく、軽蔑していたとする説もあります。

まあ、高級ステーキ店や高級すし屋で会食三昧のような方たちが

ガード下の赤提灯などを上から目線で見るみたいなものかなぁ。

もし時空を超えた旅行ができるなら、

皇帝の豪華な宴席よりは「テルモポリウム」へ旅したいな。

今日も一日、よく頑張ってよく働いた、古代ローマの庶民たちが

「今宵、テルモポリウムで」と集って食事する席の隅っこに座ってみたい。

新聞の写真にも写っていたテルモポリウムのカウンターの甕は

「ドリア(dolia)」と呼ばれるもので、この中に食材が入っていて、

お客はそのまま受け取ったり、温めてもらったりしていたそうで、

温かい食事は小さめのつぼに入れられていました。

気になるメニューは、「お品書き」にあるカモや鶏肉、レンズ豆、

蜂蜜をたっぷりかけたチーズやガルムと呼ばれる魚醤やナッツなどなど。

それらを温かいスパイスのきいたワイン「カリダ(calida)」とともに

楽しんでいたそうで、古代ローマのアフター5、やっぱりイイ感じ。

テルモポリウムは中にも小さな飲食スペースはありましたが、

大半はテイクアウトで歩きながら食べられるようメニューが多かったらしい。

現代人も大好きな屋台グルメ、立飲みスタイルの原点かもしれませんね。

古代ローマの人たちはどんな話をしながら楽しんでいたのでしょうね。

現在も発掘調査が進められているポンペイ遺跡、、

新型コロナウイルス対策のため現在は観光ができなくなっていますが、

遺跡公園関係者は来年4月の復活祭(イースター)までには

今回発掘されたテルモポリウムも一般公開したいとしているそうです。

今宵テルモポリウムで。

古代ローマのファストフード店で待ち合わせ。

イタリア、ナポリ旅も、いいよねぇ~なんて夢みる。

それだけで、幸せ。

(写真は)

「渡り蟹のトマトパスタ」

現代の札幌のイタリアンも

最高に美味しいよ。

古代ローマ人さん。