温かな神の手

あの伝説の

「神の手」ゴール、

ではありません

孤独を癒す

温かな神の手

週明け月曜日も雨。

土曜日も日曜日も飽きることなくず~っと降り続いていましたが、

マンション駐車場の一本桜はそんな冷たい雨に打たれながらも七分咲き。

はんなりした風情の桜は、見た目よりもずっと逞しいのですね。

そぼ降る雨のなか、桜並木のご機嫌はいかがかしらと、

ベランダに出て、一番近い桜の木をじ~っと観察してみると・・・

・・・ん?・・・・あれ?・・・・咲いてる・・・???

木の上の方の枝先のつぼみのうち、一輪だけが、けなげにほころんでいる!

2021年4月19日雨の朝、我が家前の桜並木、開花宣言♪

なんと・・・けなげで・・・たくましいこと。

まわりのつぼみがしょぼしょぼ降る雨に小さく身を縮めるなか、

たった一輪、先陣を切って、桜前線の到着を報せてくれた。

雨に負けない桜一輪に元気づけられて、月曜日の朝刊をめくる。

ん?「神の手」?

国際面に載っていたブラジル発の記事の見出しに手が止まる。

神の手って、あの伝説のマラドーナの例のゴール、ではありません。

「隔離病室『神の手』のぬくもり」というお話でした。

新型コロナの感染拡大が続く南米ブラジルで

隔離された病室で大切な人に会えず孤独な患者に「手の温もり」を

感じてほしいとの看護師さんの思いから生まれたケアが「神の手」。

写真を見ると・・・おおお~、確かに「神の手」が患者の手を握っている。

サンパウロの病院のコロナ専用病棟。

お湯を入れた二つの医療用手袋が患者の手を温めているのです。

写真を撮影したのは自らも昨年5月に感染した看護師のセメイ・アライジョさん。

「コロナ患者は孤立し、ハグも握手もしてもらえない」と痛感しました。

しかし、仕事に復帰後は厳しい医療体制の中で患者のケアに追われ、

一人一人の手を握り続けいられる状況ではなかったところ、

SNSのグループで医療用手袋を使って患者の手を温めるアイデアを知り、

試してみたところ、実際に手を握られているような感覚になったそうです。

このケアを最初に投稿したのはリオデジャネイロの看護師さんで、

手足が冷たくなった女性患者に「手を握ってほしい」と言われたことが

きっかけだったとか。ずっと握っていてあげたい、でも体はひとつしかない、

患者さんに寄り添ってあげたい温かな気持が生んだ手の湯たんぽ、ですね。

このケアに感動したWHOのテドロス事務局長が

「神の手」と書かれた写真付きの投稿をリツイート。

「神の手」投稿には10万件以上の「いいね!」がついているそうです。

孤独と不安を温かく癒してくれる「神の手」に、テドロス事務局長は

「言葉では言い表せないほどの感銘を受けている」とコメントしていました。

そうだ、「手当」っていうものね。

傷ついた心身にそっと添えられた手の温もり。

限られた状況の中でも、医療のプロは、あきらめない。

世界中の医療従事者に、あらためて心から感謝です。

(写真は)

雨に負けない桜一輪。

がんばったね。

けなげだね。

雨が止んだよ。

思いきり咲けるよ。