皿の上の花筏
花散らしの
冷たい雨
桜の季節の
美しい景色
皿の上の花筏
今日から五月。
暦は皐月、新緑の季節に向かいますが、
北海道は低気圧の影響で雨と風、雪まで降ったところもあります。
家の前の桜並木も花散らしの冷たい雨に震えていました。
でも、アスファルトの上には桜の季節の美しい景色が出現。
花筏(はないかだ)。
散った桜の花びらが水面に浮かび、連なって流れていく様子を
昔の人は実に美しい響きの風雅な言葉であらわしました。
濡れたアスファルトに雨が小さな小川を作り
花びらが身を寄せた桜色の筏が行く春を惜しむように流れていきます。
そんな景色を眺めていて、金曜ごはんのメインが決まりました。
美しい花筏の様子を皿の上で再現してみましょう。
桜の季節の食材をつかった渾身(笑)の新作。
「桜ますとじゃがいもと新玉ねぎのクリーム煮~花筏仕立て」
先日テレビの料理番組で見たレシピを野宮的アレンジ、
北海道の旬の食材とキッチンのストック食材を総動員します。
テレビではイトヨリを使っていましたが、北海道の春のお魚といえば、
美しい桜ます=サクラマスを使わないわけにはいきません。
また本来は新じゃがを使うのですが、越冬貯蔵したメイクイーンを
この際、おいしく使い切ってしまいましょう。
あとはご近所スーパーで新鮮なサクラマスと生クリームを仕入れるだけ。
さあ、いざ新作料理に挑戦♪
フライパンに3mm厚さにスライスしたじゃがいもと薄切りの玉ねぎ、
にんにく2分の1片も薄切りにして並べ、オリーブオイル、白ワイン、ブイヨン、
そして生クリーム、塩少々、フレッシュなタイムを載せたら、
火をつけてアルコール分を飛ばし、蓋をして弱火で7~8分煮ます。
生クリームの量はあくまで控えめ、軽いフレンチ、ですね。
サクラマスは食べやすい大きさにカットし、塩胡椒して、
先ほどのフライパンの具材の上にのせ、蓋をしてさらに弱火で3分ほど煮ますが、
この加熱時間がポイント、火を入れすぎには注意しましょう。
サクラマスはとっても身がやわらかく繊細なお魚ですもの。
昔から北海道では「馬の息で煮える」と言われるほど、
サクラマスは火が通りやすいので、
馬の息?レベルの弱火で慎重に加熱します。
うん、いい感じ、頬を染めたような桜色になりました。完成!
春の菜の花色のビレロイ・ボッホのお皿に
やさしくクリームで煮込まれたじゃがいもと新玉ねぎを盛りつけ、
その上にほんのりピンク色のサクラマスをそっと載せて、
フレッシュなタイムをトッピング。
おおお・・・まさに、皿の上の花筏。
「桜ますとじゃがいもと新玉ねぎのクリーム煮~花筏仕立て」完成。
まずは・・・桜色の鱒の身にそっとフォークを入れてお口の中へ。
ふわり・・・ほろほろ・・・うっ、うまぁぁぁぁ~い!!!
軽やかなクリーム、新玉ねぎの甘さ、香り、じゃがいもの甘み、
ほのかなワインの風味と爽やかなタイムの香りと
繊細で上品なサクラマスの風味が混然一体。
これは・・・絶品!!!
あまりに美味しくて皿の上の花筏を食べ尽くした後に残ったソースも
焼きたてのオリーブオイル風味のパン、チャバタでぬぐって頂きました。
花散らしの冷たい雨の日に心もお腹も温まる満足の一皿。
新作「皿の上の花筏」大成功♪
花が散っても
心は幸せ。
お料理の力はすごい。
(写真は)
「桜ますとじゃがいもと
新玉ねぎのクリーム煮~花筏仕立て」
軽いクリーム仕立てがもう最高。
春の定番リスト入り♪

