いつかの旅

今は無理でも

いつか

きっと

旅したい

いつかの旅の味

先日、5月16日は「旅の日」でした。

なんでも、松尾芭蕉が奥の細道に旅立った5月16日、

つまり陰暦の元禄2年3月27日にちなんで誕生した記念日だとかで

その日にちなみ、あるサイトでこんな旅のアンケートを見つけました。

「コロナが終息したら旅行したい国は?」

もう1年以上も海外旅行をする機会が激減し、先行きも見通せない状況ですが、

だからこそ、いつか旅したい国を妄想するだけでもテンションが上がりますね。

みんなどこの国に行きたいのかな~?

人気トップ5は、

1位ハワイ 2位台湾 3位フランス 4位韓国 5位オーストラリア、でした。

わかる、わかるよぉ~、同感、共感。

特にトップ3は、我が家の思い出の旅先でもあります。

息子が赤ちゃんの頃から毎年訪れていたハワイ、

そんな息子も小学生高学年になり、

そろそろ親と旅行するのもおしまいかと思いながら旅したフランス、

そして、息子も巣立ち、夫婦でハマった台湾。

あ~、また行きたい、あの国、あの場所、あのグルメ(笑)

というわけで、昨日のおやつは、台湾のおやつを手作りしちゃいました。

今すぐ行けないけれど、今すぐ作って食べることはできる。

旅のスタイルは、色々あるのだ。

こういうご時勢ですから、わざわざお買い物には行かずに、

材料はおウチにあるストックでできるものが原則。

冷凍庫に白あんが少し、白玉粉は常備しているし、白胡麻も生姜もある。

よ~し、完璧、台湾伝統のあのおやつができますぞ!

懐かしい甘さの「湯圓(タンエン)」です。

胡麻やピーナッツなどの餡を包んだ団子を甘いスープで食べる台湾定番のおやつ。

冬至に食べるおやつとして親しまれていて、故郷を離れた人たちにとって、

家族と一緒に温かい「湯圓」を食べることが冬至の帰省の一番の楽しみだとか。

冬至に食べる「湯圓」は紅白2色で何も入らないお団子で別名「冬節圓」、

餡入りの大きめの「湯圓」は「圓仔母」とも呼ばれるそうです。

冬至の寒い季節は温かいスープで、夏には冷たくしてと、

1年中、家庭で屋台で食堂で食べられる台湾を代表するおやつなのですね。

台湾旅でもあの素朴な優しい甘さと食感に出会って一目惚れ。

何度も食べたっけな~、美味しかったな~、舌が覚えている。

ちゃちゃっとネットで幾つかのレシピを検索、参考にした後は、

ノールッククッキング(笑)思い出と勘と絶対味覚だけで作ります。

まず初めに優しい甘さの生姜スープから。

水に三温糖をレシピより少なめに加えて、薄切りの生姜を加え、

3~4分中火にかけ、生姜のよい香りがしてきたら火を止め、

粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やしておきましょう。

そして胡麻餡作り。白炒り胡麻をすり鉢で香り良く擂って、

冷凍ストックしておいた白あんにたっぷり混ぜれば白胡麻餡の完成。

これを小さく小指の頭ほどの可愛い餡玉にまるめておきます。

次はいつも通り、白玉粉を耳たぶほどの柔らかさに練りましょう。

ほど良い柔らかさになったら、白玉で白胡麻餡の餡玉を包み、

ころころまんまるに丸め、沸騰したお湯で茹でていきます。

ふわぁ~っと浮いてきたら火が通った証、冷水にとったら、

さっと温度が下がったら「湯圓」の出来上がり。

あとはガラスの器に可愛いころころ「湯圓」を盛り付け、

冷えた生姜スープをかければ完成です。

薄い飴色の生姜スープの海に浮くお団子の優しい白さ。

自然の食材だけで作ったオーガニックな風情がたまりません♪

「野宮的初夏の湯圓~生姜スープ仕立て」

さあ、いっただっきまーす!

台湾の竹のお匙でまんまる湯圓をすくって、パクリ。

もちもちぷにぷにのお団子の中から現われる白胡麻餡が香ばしい♪

すっきり、さらり、優しい甘さの生姜スープが

さらにお団子の味を引き立てる。

一瞬で、私たち夫婦は、台北にワープした。

龍山寺そばの三六團仔店の小さなテーブルか、永楽街の甘味屋さんか、

台湾旅の間に恋に落ちた、あの、どこまでも優しい台湾おやつの再現だ。

細胞の一つ一つ、心のすみずみまで染み渡る、優しい甘さよ。

初夏の湯圓。

ひと匙食べることに、心身ともに浄化されていくようで、

ひと匙食べるごとに、いい人になっていくような気がする(笑)

色々な不安や心配や緊張が、ほっとほどけて、ほぐれていく。

いつかの旅を想いながら、

いつか行きたい旅先のおやつを作る。

おウチ時間、楽しく過ごそう。

(写真は)

素朴で優しい甘さ

「野宮的初夏の湯圓

    ~生姜スープ仕立て」

派手なスイーツではないけれど

食べると、いい人になれる?