ことばの記憶
数万年も
話されていたのに
90年前に
誰も話せなくなった
ことばの記憶
ああ・・・今宵のデートは・・・どうなるのかしら?
今日は7月7日、七夕ですが、札幌は朝まからず~っとしとしと雨。
天気予報では日中は雨はやんで曇り空になるということですが、
織姫と彦星の1年に一度の大切な逢瀬、星空になりますように。
今宵1年ぶりに逢えたら、二人はどんな言葉を交わすのでしょう。
募る思い、この1年の出来事、話したことがいっぱいで、
言葉がいくつあっても足りないくらいかもしれません。
心と心をつなぐよすが、そう、言葉は、大切。
「よみがえれ 豪州先住民の言語」
朝刊の国際面に掲載されてた記事の見出しです。
数万年前から継承されてきた言語が約90年前に誰も話す人がいなくなった。
そんなオーストラリアの先住民族アボリジニの言語を
復活させる努力が続いているという内容でした。
その現場の一つがオーストラリア南部のアデレード。
1830年代、アデレードに英国人らが入植を始めてから
先住民の人たちは土地を追われ、居留地に住むことを強制され、
自分達の言語を話すことも禁じられました。
自由に住む場所を決められるようになったのは1990年代のこと。
先住民文化を復興させようと、アデレードの先住民集団「ガーナ」の人たちが
話していた「ガーナ語」を復活させる動きが始まりましたが、
この時点でガーナ語を話す人がいなくなって60年も経っていました。
数万年前から話されていた言語が90年前に途絶えてしまっていたのです。
しかし、わずかな、貴重な手掛かりが見つかりました。
ドイツ人の宣教師2人が1838年から20年ほどの間に
ガーナ語をアルファベットで書き記した記録が残っていたのです。
単語数にすると3500ほど。
アデレード大学の言語学者らがこの記録を元に
周辺の先住民の言語を比較したりしながら、ガーナ語の意味や発音、文法、
アルファベットの綴りなどを再確認、2002年にガーナ語創造委員会を設立し、
先住民たちが学ぶカレッジでガーナ語を学ぶクラスを始めました。
言語を通じて自らのアイデンティティーを感じ、先祖とつながり
次世代に教えていく試みは20年続けられていて、
その目標はガーナ語が学校での必修科目になること、
さらに英語に替わって第一言語になることだそうです。
オーストラリアでは6万5千年前から先住民が暮らし、
250以上の言葉が話されていましたが、18世紀以降の入植で多くが失われ、
昨年の政府の報告書では1千人超が話す言語はたった20。
すべての世代が第一言語として話しているのは12言語だけとか。
しかし、ガーナ語のように復活の動きがある言語が10あるそうです。
数万年から話されていた言語が約90年前には誰も話せなくなったけれど、
多くの人の努力で20年の間に少しずつよみがえりつつある。
言葉は脆いが、言葉は強靭でもある。
言葉や文化や誇りを奪う権利は誰にもない。
歴史の過ちを認め、学び、未来へつなげる。
ユネスコによると世界にある6700言語の40%は消失の危機にあるという。
ことばの記憶をつなげていかねば。
ガーナ語の挑戦が教えてくれた。
(写真は)
昨日のおやつは
ドンクのマリトッツオ
イタリア語の語源は諸説あり。
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