観ささる夏

色々あって、

色々考えつつ、

複雑な思いはあれども、

スポーツはスポーツ

観ささる夏

新聞もテレビもネットもゴールドラッシュに沸いています。

東京五輪開幕から日本選手が大活躍、すでに5つの金、1つの銀、

合わせて6個のメダルを獲得しましたね。

この週末は水分補給、保冷剤、扇風機をおともにテレビ観戦三昧。

柔道の阿部兄妹同日金メダルも水泳の大橋悠衣選手の金メダルも

しっかりリアルタイムで画面越しに目撃できました。

掘米雄斗選手が金メダルを獲った五輪初種目のスケートボードは

板に乗ったこともないオバちゃん(笑)にとっては、正直、

どこがどんな風にスゴい技なのか、いまいちピンときませんでしたが、

「鬼やべぇ~!」解説のおかげで、わかった気になれました(笑)

でも、開幕した今もこれまでの経緯に対するもやもやは消えたわけではなく、

オリンピックというものを再考する必要性は強く感じていますが、

そうですよね、そうそう、そうなのよ、

朝のラジオから聞こえてきた言葉に耳が激しく反応しました。

それは「観ささる」。

やっぱり、オリンピック中継していたら「観ささるよねぇ!」てなことを

朝のラジオのパーソナリティーさんがお話しているのを聴いて、

この便利な優れた北海道弁に深く共感。

「~さる」。

北海道民がよく使う独特の言い回しです。

動詞に「~さる」「~さった」という言葉をつけて、

「押ささる」「食べらさる」などと使います。

その意味はおもに二つ

①意志に反して不可抗力で「~される」

②可能であることを示す「~できる」

こんな便利な表現はほかの日本語ではなかなかないと思います。

たとえば、何かのボタンをうっかり押してしまった時、

北海道民は思わずこう言ってしまう「押ささった」。

自分の肘が触れて電気のスイッチが「押ささって」消えちゃった、

スマホ画面の隣り合ったアイコン、つい「押ささる」とかね。

また、インクが切れたボールペンが「書かさらない」、

エレベーターの工事中でボタンが「押ささらない」などは

②の可能を示す「~さる」の否定形ヴァージョン、

ねっ?なかなか便利な言葉でしょ?

で、今回の五輪中継ですよ、

これまでも色々あって、開催意義や理念はコロコロ変わり、

今現在も感染状況は深刻で、閉幕後が非常に心配で、もやもやはあるけれど、

スポーツのポジティブな「不可抗力」によって、「観ささる」のだ。

オリンピックを否定する気はないけれど、

手放しで開催を歓迎するにはあまりに問題が多過ぎちゃって、

大好きなスポーツなのに、複雑な思いが重なっていたけれど、

やっぱり、観ささる。スポーツそのものは、やっぱり素晴らしい。

どうにも表現しようのないオリンピックへの思いを

素朴な北海道方言が実にシンプルに言い表してくれている気がする。

「観ささった」東京2020から、何を学ぶのか。

「感動」だけで終わらせていけないことだけは、今からわかる。

観ささる夏。

忘れてはいけないことがきっとある。

(写真は)

オリンピック

テレビ観戦のおともは

涼し気な水羊羹

ついつい「食べらさる」(笑)