いとくちをしけれ

花の形は

いとをかし

なのに

その実といったら

いとくちをしれ?

どかっ!デカッ!

なんじゃ、こりゃあ~???

「はい、お土産です」と夫が持ち帰った野菜?に驚愕!

薄緑色のウリのおばけのような巨体の迫力に圧倒された。

「これ、夕顔、これで3分の1カットです」との説明。

仕事先のお知り合いからいただいたそうなのですが、

ほほ~、あなたの名は、夕顔。

確か・・・干瓢の材料だったような気がする。

夕顔はインド・北アフリカを原産地とするウリ科のつる性1年草。

初夏に美しい白や薄紫の朝顔に似た花を夕方に咲かせ、

朝にはしぼんでしまうことからその名がつけられました。

江戸時代からその実を乾燥した干瓢作りが行われています。

夕顔には長い円筒形の長夕顔と丸い丸夕顔があり、

夫が戦利品(笑)と持ち帰ったのは、長夕顔の方。

3分の1カットでも長さはゆうに30cmを超えています。

てことは、本体は、1m近いジャンボサイズってことねぇ。

干瓢だけじゃなく、よく似た冬瓜のように

野菜としてもおいしく食べられるそうです。

冬瓜も相当デカイけれど、ガタイでは夕顔の勝ち(笑)

優雅な名前とのギャップがちょっと笑える。

平安時代から栽培されていた夕顔、その実の巨体っぷりには

清少納言もちょっとウケたようで、枕草子65段にこう綴っています。

「夕顔は花のかたちも朝顔に似て、言ひ続けたるに、

いとをかしかりぬべき花の姿に、実のありさまこそ、いとくちをしけれ」。

「夕顔の花は朝顔に似てとても優美な花の姿なのに、

あの実といったら、もう、ガッカリ、ぶち壊しよねぇ~」てな意味。

清少納言さんらしい辛辣な筆運びで、夕顔さんをバッサリ(笑)

「せめてホオズキくらいだったらいいのに」と続けながらも

最後は「そうは言ってもやはり、夕顔という名前は素敵だ」と

フォローも忘れません。さすが平安の名エッセイスト。

清少納言さんには、もうガッカリとまで言われた夕顔ですが、

そのデカい実は淡白でクセがなく、昔から夏の野菜として

みそ汁の具やあんかけなどでよく食べられているのだそうです。

ジャンボサイズだから、量もたっぷりだしね。

スーパーではめったにお目にかかれない夕顔ですが、

夏の終わりから味のはじめにかけて収穫される隠れた逸材。

きっと、いとくちをしけれ、じゃないおいしいお料理になるはず。

よし、夕顔の名誉挽回!

てなわけで、

今週の金曜ごはんは

初の夕顔レシピに挑戦♪

明日へと続くのだ~。

(写真は)

薄緑色のミサイル、

ではありません(笑)

夕顔、3分の1でこのサイズ。

中の白い実が美しい♪