誰かに似た人
なんだか
懐かしい
いつかどこかで
会ったような
1500年前の誰かに似た人
「日本人の『完成』は古墳時代だった?」
興味深い記事が昨日の朝刊に載っていました。
金沢大学などの研究チームが縄文・弥生・古墳時代の遺跡から出土した人骨の
ゲノムを調査した結果、現代日本人は大陸から渡ってきた三つの集団を
祖先に持つことがわかったと17日付の米科学誌電子版に発表しました。
金沢市で見つかった約1500年前の古墳時代の人骨ノDNA解析から
縄文人や弥生人にはなく、現代日本人に見られる東アジア人特有の
遺伝的な特徴が見つかったのだそうです。日本人のルーツは土着の縄文人と
大陸から渡来した弥生人の混血説が有力ですが、さらに古墳時代になって
古墳人が登場したことで現代につながる祖先集団が初めて誕生したことを
示唆する実に画期的な研究結果らしい。
ま、素人的にざっくり理解すると、
つまりは、縄文人+弥生人+古墳人=現代日本人ってこと、ね?
今回のゲノム解析によると約9千年前までの早期縄文人は2万~1万5千年前に
大陸から来た千人程度の小さな集団だったそうです。
その後約2千年前の弥生人には北東アジアの集団との混血が見られ、
約1400年前の古墳人はさらに東アジアの集団と
混血していることがわかったのです。
要するに大陸から分かれた縄文人が暮らす日本に2段階に渡って
大陸から遺伝的に異なる集団が渡来した、ということですね。
ちなみに地理学的に北東アジア及び東アジアとは
現代の中国、日本、モンゴル、北朝鮮、韓国、中華民国、香港、マカオなど
ユーラシア大陸の東部にあたるアジア地域をさすわけで、
今回の研究結果からすると、この国々は、私たちの遠い故郷ということ。
確かにね、東アジアの国々を旅すれば、
食堂や市場や街角のあちらこちらで、びっくりするほど、
自分の知っている「誰か」によく似た人を見かけることがあります。
台湾の小吃屋のご主人がはっとするほど亡き父に似ていたり、とかね。
世界地図に広がる雄大な東アジア一帯を眺めてみる。
遺伝情報上はみんな遠い故郷にあたるかと思うと感慨深い。
縄文・弥生・古墳時代と日本人を形成してきた遠い故郷の記憶。
私のDNAのどこかにも刻まれているのだろう。
記事に掲載されていた1枚の写真にも驚きました。
群馬県渋川市の遺跡から出土した古墳時代の骨から復元された
古墳時代の女性の復顔像です。あれ?知り合い?親戚だったっけ?
もうね、笑っちゃうくらい、誰かに似ているのだ。
奥二重の優しい目、少し下がり目の三日月のような眉、
ちょっと平たい鼻筋、小さな口元、少し角ばった卵型の輪郭。
絶対、知らない人じゃない(笑)いつかどこかで会っている気がする、
1500年前の、誰かに似た人。
なんだか、不思議に、ほっと温かい気持ちになってくる。
制限の多い暮らしが続き、おウチ時間が増えて孤独を感じることもあるけれど、
今生きているってことは、こうした遠い昔の遠い故郷の誰かに似た人の
遺伝子情報を受けついでいるわけで、つまり、一人じゃないってことだ。
自由に旅ができるようになったら、
東アジアの遠い故郷を訪ねてみたくなる。
きっと、誰かに似た人に、会えるはずだ。
(写真は)
ありもの食材でちゃちゃっと。
「小松菜と厚揚げと豚肉の
オイスターソース炒め」
東アジアの食材が融合(笑)

