まさかの旬
食いしん坊の本能か
身体が舌が胃袋が
美味しい季節を予感?
食べてから知った
まさかの旬
今朝も秋の冷たい雨が降り続いています。
亡き父の命日だった昨日も鈍色の空から切なげな雨が時に強く降りましたが、
全天候型の霊堂はこういうお天気には特にありがたく、
雨に濡れることもなくゆっくり落ち着いてお参りすることができました。
お墓参りの後は父を偲んで外で昼をいただくのが我が家の恒例行事。
冷たい雨だった昨日は、全員一致で「うなぎ」!
なんというか、身体と心が、香ばしいうなぎを求めていたのです(笑)
札幌の老舗鰻屋さんに予約を入れて雨の中、向かいました。
老舗らしい趣のある暖簾をくぐって店内へ。
何年か前に渋めの旧店舗から新しい建物へ変わったのですが、
ガラスの向こうの焼き場の職人さんは忙しく鰻の串を焼き続け、
1階の客席はほぼ満席、あれ?意外に混んでいる。
予約した2階席は少し静かな雰囲気でありましたが、
きちんと換気され、感染対策は万全、安心して鰻に身をゆだねられそう(笑)
注文を済ませると「少々お時間がかかりますが、お待ちいただけますか」と
店員さんが笑顔で確認。「もちろんです♪」
そうです。鰻は待つ時間が、すでにご馳走。
階下の焼き場から漂ってくる香ばしい匂いが前菜なのだ。
「おじいちゃん、鰻大好きだったよねぇ~」
「そうそう、夏の土用に、古いお店の時に来たっけねぇ~」
「畳のお部屋、江戸の鰻屋さんみたいで渋かったよねぇ」
父の思い出話をしているうちに、真打登場!鰻重が運ばれてきた。
いやはや、コロナをはさんで、何年ぶりのご対面でしょう。
お久しぶりです、鰻さん。
鼈甲色の鰻とたれがほどよく染みたごはんを同時にパクリ。
うっまぁぁぁ!!!鰻は鰻、誰も勝てない!
ふっくらした身、したたる上質の脂、香ばしい煙の風味、
生まれ育った清涼な川を想起させるほのかな藻のような香り、
鰻は鰻、やっぱ大好き!
あ~、満足、ごちそうさまでした。
と、お昼から贅沢、ぱんぱんのお腹をさすりながら、
夕方のニュースを観ていたら、画面の鰻が現れた!
「ご存知ですか?鰻の旬は、夏ではないって」
キャスターが得意げに語り掛けてくる。
へっ?まさか・・・秋・・・?
そうなのですよ。実は天然物の鰻の旬は水温が冷たくなり、
冬眠に入る前に身に脂が乗る秋から冬なのだとか。今はほとんど養殖ですが、
「それでも、秋の鰻の方が、美味いと思うよ」と鰻屋のご主人が
自信たっぷりにインタビューに答えていました。
しかも、「土用丑の日」は夏だけではなく、
春夏秋冬4回あって、立冬の直前にある「秋の土用丑の日」が
鰻が最も旬を迎えて美味しくなるタイミングなのだそうで、
なんと、2021年は昨日10月20日が、まさに秋の土用丑だったのです!
知らなかった~!
ぱくぱく食べてから、初めて知った。
まさかの鰻の旬、まさかの秋の土用丑の日。
だから、お店も、意外な混み方をしていたのかもしれません。
秋の雨降る土用丑の日。
まさかの旬を楽しめたお昼ごはん。
偶然の美味しいサプライズは
鰻好きだった天国の父の粋な計らい、だったのかも。
(写真は)
秋の土用丑の日
老舗鰻屋さんも
忙しそう♪



