マストマスク
当たり前の
風景が
いつしか
当たり前でなくなる
マストマスクの時代
新聞の歌壇は時代を映す。
朝刊の生活面にそんな特集記事が載っていたのですが、
こんなにたくさんのマスクの短歌が一時期に作られたのは、
「短歌史上はじめてだと思う」と選者が語っていました。
「新しい友達できた 鼻と口いまだ知らずに 会話してをり」
わ~か~る~!コロナ時代あるある、ですねぇ。
さらにちょっと切なくなるこんな短歌も寄せられていました。
「『この子たちマスクしなくて大丈夫?』テレビアニメ見 問ふ孫三歳」
3歳ということは、物心ついたときにから世の中はマスク生活、
お友達と遊ぶときにはマスクはマスト!が幼心に沁みついているのでしょう、
ノーマスクのアニメの登場人物を見て「大丈夫?」と心配する幼子。
健気で・・・なんとも切ない呟きであります。
そういえば、私も、つい最近ちょっと同じような気持になりました。
新しく始まった朝の連ドラ、舞台は戦前の和菓子屋さんで
ほのぼの温かいムードがほっこりする作品なのですが、
ある場面に・・・ちょっと・・・心配になったのです。
大旦那さんや若旦那、職人たちが他愛ない会話をしながら
和気あいあいと自慢のおはぎを作っているシーン。
朝の連ドラにありがちな場面、今までだったら、
なんということもないのですが・・・マスクをしていない・・・。
時代は戦前の和菓子屋さん、コロナウイルスの片鱗のもないわけで、
誰もがマスクをしている現代と違うと頭ではわかっているのですが、
なんというか、理屈抜きに、直感的に、「大丈夫?」と思ってしまった。
そう、テレビアニメを見て心配した3歳のお孫さんのように。
もう、なんというか、細胞の隅々までマスク生活が沁み込んでいるようだ。
マスクなどほとんどしていなかったコロナ前の日常が思い出せないほど。
ノーマスクが当たり前だったかつての風景が、今は当たり前ではなくなっている。
マストマスクが、日常になって久しいのだもの。
当たり前が当たり前でなくなる。タバコも、そうかもしれませんね。
地上波のドラマではごく限られた場面を除いては
ホームドラマなどで喫煙場面が出てくることはめっきり減りました。
たまに人気俳優さんがアウトローな役柄でタバコを吸っていると、
「大丈夫?イメージダウンにならない?」とちょっと心配になったりするくらい。
タバコの次は、マスク?
ドラマの制作現場は感染対策はもちろんのこと、
今の社会の感染症に対する価値観も無視できない時代なのかも、ね。
かといって戦前の和菓子屋さんで全員マスクつけてるのも違和感あるし、
う~ん・・・難しい・・・コロナが突きつける宿題は、数多い。
とにもかくにも、
ドラマの和菓子屋さんはさておき、
マスクを完全に外せる日が来るのかどうかは全く未知数。
せめてキレイなカラーの不織布マスクなどで気分転換、
マストマスクの時代は。まだまだ続く。
(写真は)
「どんぐり」コロネパイ
シチリア名物カンノーロに
ちょっと似ている?
苺クリームとパイが美味♪

