青との再会

沖縄の

美しい海を

映したような

吸い込まれそうなブルー

青との再会

11月の週末2泊3日滞在40時間の沖縄弾丸実証実験ツアーを決行。

感染対策を十二分に講じて、4年ぶりの沖縄を訪ねました。

金曜18時に那覇空港に到着、宜野湾の超人気ビストロで夕食を堪能、

翌日は「見せる復興」が進む首里城を再訪、伝統の琉球菓子も購入し、

レンタカーは沖縄やちむんの聖地読谷村へ。

自然豊かな丘に19の工房が集結する「やちむんの里」で

勇壮な赤瓦の登り窯に再会、変わらぬ雄々しい姿にほっと安堵。

本当に色々なことがあったけれど、南国の濃密な緑に抱かれて

「やちむん」愛する沖縄のカタチは作り続けられていました。

その週末は「北窯」で小さなセール市も開かれていて、

県内外のお客さんがほどほどに訪れていて、器を楽しそうに吟味、

少しずつ日常を取り戻しつつある様子がうかがえました。

暮らしを温かく彩る沖縄のやちむんは眺めているだけで心が和みます。

我が家もサラダのオイル&ビネガー&お塩の器用に

小さないっちんのぐい呑み3個を絵柄違いで購入、

母のお土産に同じいっちんの花瓶などを急いで選びました。

とんぼ帰りツアゆえ、今回はあまり時間がとれなくて残念。

しかし、もう一軒、どうしても行きたい場所が。

あの目も覚めるような沖縄ブルーの器を作りだした憧れの陶芸家。

沖縄陶芸界、そして日本の現代アートの第一人者である、

大嶺實清氏のギャラリーであります。

「やちむんの里」は大嶺氏を含む名工4人が

1980年に共同で築いた登り窯が始まり。

沖縄独自の「ゆいまーる(相互扶助)」精神で始まった作陶から

私が魂を奪われた大嶺ブルーの作品が生み出されたのでした。

濃密な南国の緑と赤土の丘に陶房が点在する「やちむんの里」の

最も奥まった小さな並木道の向こうにギャラリーはひっそりと佇んでいます。

あ・・・あった、秘密の花園に通じるような並木道が見えました。

ん?ちいさな案内板が立っていますぞ。

レンタカーを降りて案内板をよく読んでみると

「ようやく作品を見て頂けるようになりつつありますが、

感染対策のためにご訪問の際は以下の電話番号までご連絡下さい」

という旨のメッセージが書かれておりました。

ギャラリー内の滞在人数が増えてしまわないようにとの配慮ですね。

了解、並木道の前で書かれた電話番号に連絡すると、

お客様お一人がもう帰られるので、どうぞお越し下さいとのこと。

ほっ、タイミング良かった。感染対策も万全、ですね。

緑の並木道をそろそろ車を進ませると・・・

伸びやかでたくましい南国の緑に囲まれた一軒家のギャラリーが見えた。

変わらない・・・4年前と同じ静謐で美しい佇まいに感動。

いつもの女性スタッフが気さくに出迎えてくれました。

ギャラリーも長い間閉めていたそうで、その間、

工房では受注が殺到している「青を焼き続けていた」そうです。

あの合間に温かなアイボリーの象嵌など新作も生まれたそうで、

今回は青の器の種類も比較的多く、わ~ん、どうしよ~、

みんな、欲しい、選べない~(笑)

いつ見ても、引き込まれそうな、美しい大嶺ブルー。

30代まで現代アートを志向していた沖縄生まれの大嶺氏が

京都の古道具屋で琉球王国時代の古陶に出会ったのがきっかけで、

沖縄の伝統と自然と暮らしに寄り添った作品が生まれたのです。

沖縄の海を映したような独特の美しいブルーは

琉球列島の古い地層から採れるマンガンが使われているそうです。

土も山の中や川底から採った原土が多く使われていて、

器そのものに沖縄のおおらかな島風景が宿っているのですね。

あああ・・・ヤバい、時間を忘れてしまう。

幸せな迷いを楽しみながら、今回は青の十角皿に決めました。

札幌まで連れ帰る(笑)と伝えると、丁寧に丁寧に梱包してくれます。

大切に胸に抱いて、おウチに帰ろうね。

最後に、全国の陶芸ファンの垂涎の的に表敬の挨拶。

5年待ちとも伝えられる大嶺ブルーのシーサーです。

作る前から行先が決まっているとも噂される超レアな作品ですが、

今回はクローズ期間が長かったためでしょう、

非常に珍しく個数が揃っていて、美しい青の軍団を形成していました。

そして、帰り際、ギャラリーを出た時に

「ああ、こんにちわ・・・」と白髪のご老人がぽそっと一言、

1匹の白猫と歩幅を合わせるようにゆったり歩み去っていきました。

なんと、大嶺實清氏ご本人であります!

1930年生まれの御年88歳の沖縄陶芸界の至宝。

インディゴブルーのニット帽とカバーオールに

赤いチェックのストールと赤のパンツ姿が半端なくお洒落。

南国の緑と猫と白髪の巨匠の構図は印象派の名作のようでした。

大嶺ギャラリー。

どんなに時間がなくても

野宮的沖縄行くべきリストナンバーワン、かも。

青との再会もできた。

気が付けば、

お腹がすいた(笑)

(写真は)

大嶺實清氏の

青いシーサー

一目で虜になる