護佐丸アーチ
先進的な
建築技術が
生み出す
優美な曲線
護佐丸アーチ
11月の週末2泊3日滞在40時間の沖縄弾丸実証実験ツアーを決行。
感染対策を十二分に講じて、4年ぶりの沖縄を訪ねました。
金曜18時那覇空港到着、宜野湾の超人気ビストロで夕食を満喫、
翌日は「見せる復興」が進む首里城、読谷村「やちむんの里」を巡り、
北谷の絶品「浜屋そば」でランチ後、「道の駅かでな」で
基地の町の歴史と暮らしを体感しました。
時刻はすでに土曜日の午後3時を過ぎています。
明日の今頃は札幌へ戻る飛行機の中、残された時間を有効に使いたい。
今いるのは沖縄本島中部嘉手納町、さあ、どこへ行こうか?
ふと、脳裏に、美しい曲線美の城跡が浮かんだ。
そうだ、「座喜味城」だ!
世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつ、
「座喜味跡(ざきみじょうあと・ざきみぐすくあと)」は読谷村、
嘉手納町からレンタカーでそう遠くない距離にあります。
夫はまだ行ったことがないので、いざ、座喜味城へ。
読谷村の標高120mほどの丘陵を車で登っていくと、
「座喜味城跡」の駐車場があります。
時折小雨がぱらつく11月の土曜日の午後3時過ぎとあって、
観光客の姿はほとんどなく、ひっそり静まり返っています。
「史跡 座喜味城跡」の石碑の横にある石段を上がると
リュウキュウマツの並木の向こう側にうっすら城壁が確認できます。
ああ・・・アーチ門が見えてきました。
何度見ても、美しい・・・。
座喜味城は琉球が北山・中山・南山と三つの国に分かれていた三山時代、
15世紀の初めに築城の名人、護佐丸によって築かれました。
当時中山の武将だった護佐丸は軍事要塞として美しい城を築き、
琉球王国が統一されると読谷山按司(城主)としてこの地を治めました。
琉球王国安定に貢献した要塞の城だった座喜味城。
城壁や城門の石積みの精巧さ、美しさは沖縄の城の中でも随一とされ、
いくつの見事な曲線が組み合わされるようにできている構造は
現在のアーチ式ダム構造に通じる先進的な建築技術で築かれています。
中央に小さな三角形の「くさび石」をはめ込んだ石造アーチ門をくぐる。
全体の構造も曲線、城壁の角も曲線、門も曲線が美しいアーチを描く。
座喜味城には、日本の城のような尖った部分が、一切ないのです。
軍事要塞として築かれたはずなのに、どうしてこんなに優美なのでしょう。
15世紀、コンピューターもない時代に
こんな美しい曲線美を完成させたなんて、護佐丸、あなたは、天才だ。
この美しい曲線の城跡を訪れるたびに、いつも不思議な錯覚を覚えます。
かつての琉球王国の城にいるはずなのに、スコットランドの古城か、
スペイン、ガウディの建築物の前にワープしたような気分になるのです。
護佐丸とスコットランドとガウディと。
時空を超えて、なにかでつながっているような不思議な感覚。
キーワードは「曲線」だ。
直線的に何かと対立するのではなく、ゆるやかに調和しようとする曲線。
座喜味城の美しい護佐丸アーチ。
敵を寄せ付けないように築かれた要塞が、
不思議に人間愛を感じさせるような優美な曲線美を描いている。
何度訪れても解けない謎が想像力をかきたてる。
座喜味城。
またいつか来るね。
いちばん好きなお城かも。
護佐丸とスコットランドとガウディと。
解けない謎が、面白い。
(写真は)
優美な曲線を描く
世界遺産「座喜味城跡」
スコットランドの古城?
ガウディ?
似てなくもない、よね。



