80秒の魔法

4時間前から

火を入れて

太い薪の炎と

熱い空気の対流と

80秒の魔法

今日から12月、今年も残すところひと月となりました。

家中のカレンダーを最後の12月に替えながら、師走を実感。

2021年、色々あったけれど、なんとか沖縄へも行けたわけで、

本当に心からありがたく思っております。

先月の週末2泊3日滞在40時間の沖縄弾丸実証実験ツアーを決行。

感染対策を十二分に講じながら、4年ぶりの沖縄を訪ねることができました。

オミクロン株が国内初確認された今だったら、旅は断念していましたから、

本当にタイミングに恵まれたことに改めて感謝です。

金曜18時那覇空港到着、宜野湾の超人気ビストロで夕食を満喫、

翌日は「見せる復興」が進む首里城、読谷村「やちむんの里」を巡り、

昼食は北谷町の絶品「浜屋そば」を堪能、「道の駅かでな」で基地の町を体感、

世界遺産「座喜味城跡」を再訪、「ユンタンザミュージアム」も見学し、

短い滞在時間をフルに使ってぎゅっと濃密な沖縄時間を過ごせました。

あっという間に土曜の夜、今回の沖縄旅の最後の晩餐となりました。

沖縄在住の息子との思い出のお店「BACAR OKINAWA」へ。

日本で3本の指に入ると言われる絶品ピッツアで知られる名店、

前菜からパスタ、ピッツア、主菜、デザートに至るまでどれも最高!

お洒落なロゴ入りTシャツに身を包んだスタッフが

テーブルの進み具合を見ながら、きびきびと抜群のタイミングで、

冷菜は冷たいうちに、前菜のフリットは揚げたて熱々のうちに、

絶妙なリズムで運んできてくれるのです。とにかく気持ちいい。

前菜は「柿とブッラータ」「島ダコのフリット」などを

イタリアの気品あふれる泡「フランチャコルタ」とともに味わい、

パスタは「沖縄産夜光貝のジェノヴェーゼ」をセレクト、

第4のワインと言われるナチュールのオレンジワインとの相性は最高。

そして、さあ、「BACAR」の真打登場。

ピッツアの概念が変わると噂されるピッツアが運ばれてきました。

2種類しかないメニューから、まずは「マルゲリータ」をチョイス。

「できるだけ、できるだけ素早く、今すぐ、お召し上がりください!」

スタッフの真剣なアドヴァイスに、ピッツアへの本気度が乗り移っている。

そうなのです。「BACAR」の店内で存在感を示すのが巨大なピザ窯。

名ピッツァイオーロ=ピザ職人である、オーナーの仲村大輔さんが

その薪窯で、まさに真剣勝負の80秒で焼き上げたピッツアは

テーブルに運ばれたなら、ぐずぐずしていてはなりません、

即、素早く、熱々を頬張る、これ、お約束。

早業で切り分けたピッツアを取り皿に載せるのももどかしく、

いざ、パクリ!

う・・・うんまぁぁぁ~~~!!!

小麦、トマト、モッツアレラ、バジル、オリーブオイルが

400~500度の高温の薪窯の中でぎゅ~っと乳化、美味しさが濃縮され、

ほのかな香ばしい薪の香りが鼻腔を駆け抜けていく。

今まで食べてきたピッツアは、何だったんだ?

そんな思いに駆られるほど、圧倒的な美味しさに、毎回言葉を失う。

「BACAR」ピッツアは「マルゲリータ」と「マリナーラ」のみ。

生地と具を最高の食感で焼き上げるために

シンプルな2種類しか置いていないのです。

薪窯の前で長い木のパーラーを操りながら、真剣な表情で、

かつスピーディーに焼き上げるピッツァイオーロの姿を見るのもご馳走。

オープンの4時間前から窯に火入れ、密度の濃い太い薪を焚いて温度を上げ、

窯の中の煉瓦の輻射熱と炭火の遠赤外線によって、

もっちり、かりふわの生地に焼き上げていくのです。

生地を釜に入れて焼き上がるまでは、わずか80秒。

そのわずかな時間、太い薪が燃えることでドーム型の釜の中で熱の対流が起き、

この熱い空気が動くことで、美味しいピッツアが焼けるのだそうです。

炎が生み出す80秒間、真剣勝負。

ピッツアのプロによる80秒間の魔法。

だから「BACAR」のピッツアは、

ぐずぐずしないで、すぐ食べる、べし。

楽園が待っています(笑)

(写真は)

那覇「BACAR OKINAWA]の

真打「マルゲリータ」

続いて「マリナーラ」の追加

何枚でも食べられる~♪