かなしみの雪

真っ白な雪

銀世界の

向こうに

自由が見えたの?

かなしみの雪

先週からの大雪の影響はいまだ続いています。

路線バスは最大3時間の遅れ、運休路線も出ているし、

道路脇の高い雪山、湿った重い雪がでこぼこ道となり、

車も歩く人もへとへとな日々が続いています。

大雪は自然界の動物にも影響を及ぼしているのか、

先日から札幌市内の住宅地にシカの群れが出没、

マンションの駐車場などでのんびり休む姿が目撃されています。

動物の棲むエリアと住宅地とのボーダーラインが

ドカ雪であいまいになっているのでしょうか???

「エゾユキウサギ脱走」

今朝の北海道新聞の記事も大雪に関連しておりました。

札幌市の円山動物園で飼育中のユキウサギ3匹が脱走、

連日の大雪で積もった雪山を登り、脱出防止用ネットをかじって

穴を開けて外に逃げ出したとみられるそうです。

見出しを見た瞬間は、真っ白な銀世界に誘われたユキウサギが

雪山の向こうに自由を求めて広い世界に飛び出したのね~、

と、一瞬、ユキウサギの大冒険、なんて思ったのですが、

現実は、厳しかった・・・(涙)

脱走した3匹のうち、2匹は園内で捕獲されましたが、

1匹は野生のキタキツネに捕食されてしまったらしい。

園内にキツネとウサギの足跡、

さらに大きな血痕が見つかったそうです。

円山の原生林に隣接している動物園。

夜間に野生のキツネが侵入することがありますが、

飼育員は「獣舎に入れば防げたのに」と話していました。

大雪で高い雪山が積もらなければ、脱走は不可能だったものね。

ユキウサギの気持ちを想像する。

真っ白な雪がずんずん積もり、どんどん高い雪山ができて、

銀世界の向こうに通じる脱出ルートが見えたとき、

やっぱり、自由を求めて、冒険の旅に出たのだろうか。

でも、安全な動物園というファンタジーの世界から

自然界というリアルな世界へ踏み出した途端、

厳しく過酷な現実の牙に襲われてしまった。

自然のルールに、容赦はなかった。

真っ白な雪。

すべてを埋め尽くす雪

時には残酷な現実も包摂する。

円山の森のかなしみの雪。

(写真は)

いつのまにか

大倉山ジャンプ台も

マンションの隙間に

円山の風景も移りゆく