必要な空間
ほっと
心を解ける
傷ついた自分を
そっと守れる
必要な空間
また、揺れた。
昨日午後11時36分ごろ、福島県沖を震源とする地震が発生、
福島、宮城で最大震度6強を観測しました。時間を置いて2度3度、
1分ほどの激しい長い揺れが続き、直後に広い範囲で停電が発生、
3・11を思い出した人が多かったようです。
緊急地震速報のアラーム音、緊急車両のサイレン、
ガタガタと揺れる音、その揺れにおびえる女性の悲鳴。
朝のニュースが深夜の地震の恐怖を伝えていました。
地震、戦争、人々から安らかな眠りを奪っていく。
避難所で不安を抱える人々に「間仕切り」を。
国内外の災害被災地で仮設住宅を作ってきた日本の建築家が
ポーランドに逃れてきたウクライナの人々のために現地へ飛び、
紙管を使った間仕切りを設置したと朝刊記事が伝えていました。
国内だけでなく世界中の被災地で活動してきた建築家の坂茂さんは
ウクライナの人々が雑魚寝のようなプライバシーのない避難所で過ごす様子を
報道で知り、間仕切りの提供と設置を思いたったそうです。
ひな型になったのは11年前の東日本大震災の避難所で設置したもの。
ロール状の紙や布を巻く際に芯に使う紙管を柱と梁にし、
そこから布をつってカーテンにして間仕切りにすることで、
避難所にいながら人目を気にせずに、プライバシーが守られます。
3月初めに旧知のポーランドの建築家にアイデアを知らせると、
地元の紙管会社が快諾、教え子だったポーランド人留学生が教授を務める
工科大学の学生などが速やかに動き、坂さんが現地入りすると、
もう建築家や学生が順調に避難所で設営していたとか。
紙管とカーテンで作られた間仕切りの中に入ったとたんに
泣き出した女性もいたそうです。
「プライバシーが守られる空間に入って、緊張が少し緩んだのでしょう。
それだけつらい思いをされたんだと思う」と坂さんは語ります。
国に残る夫や父親、息子と別れ、長い距離を移動し、
いつ終わるかわからない戦争から避難してきた人々。
極度なストレスにさらされた精神状態にありながら、
常に人の目がある避難所では涙も封印しなければならなかったのだ。
紙管とカーテンに守られた間仕切りは、
「人間として当然必要な空間」だと坂さんは言います。
武力という暴力によって家を追われ、
心を守る壁もドアもない雛難所で過ごす人々を
そっと守る空間なんですね。
今回は3~6人用のユニットを400あまり設置したそうです。
さらにウクライナ国内で使うための間仕切りを送る準備も進んでいるとか。
プライバシーは心の柔らかい部分をそっと守る大切な空間。
一刻も早く人々にとって一番必要な空間、自分の家へ戻れますように。
その日が来るまで、紙管とカーテンは、がんばるのだ。
(写真は)
小さなチョコブラウニー
甘いチョコも
そっと心を癒してくれる
いますぐ差し入れたくなる

