人類最高一皿

「人類が

調理する中で

最もおいしい

牛肉料理のひとつ」

作ってみた!

先週末のおかえりなさい晩餐会。

1泊だけ帰省した息子たちをもてなすために料理番の母は張り切った。

ブッラータと苺、シュリンプカクテル、鱈のプニュエロ、

サーモンのレモンマリネ、長ねぎのフラミッシュなどなど

極上シャンパーニュからワイン好きの息子が持ち込んだ自然派ワインを

ゆっくり楽しんだ後のメインは、初挑戦のフランス料理。

「Bouf a la Bourguignonne(ブフ・ブルギニヨン)」。

牛肉のブルゴーニュ風煮込み、フランスを代表する肉料理であります。

元々はブドウ農家が安い牛肉を地元のワインで煮込んだ郷土料理、

ブルゴーニュの家庭料理とも言われていますが、次第に洗練されて

20世紀初頭からパリのビストロで大人気となり、

今や高級レストランで提供されるメイン料理として君臨しています。

確かに、手間もコストも時間も気合も、めっぽうかかる(笑)

レシピは色々情報収集して、結果三つのレシピのいいとこどりで。

まずは材料の調達、事前に国産黒毛和牛のもも塊1kgを注文。

ワインはブルゴーニュの赤(ピノノワール)が望ましいのですが、

お値段もなかなかなので、南仏のピノノワールを2本用意。

ご近所輸入食料品店でフォン・ド・ヴォーやマトペーストもゲット、

後は香味野菜やブーケガルニに使うタイムなどのハーブ類、

付け合わせ野菜のペコロスやマッシュルーム、ベビーキャロット等を用意、

ふ~、材料を仕入れるだけで、もう大変。助手いないからね(笑)

まずは前夜から仕込み開始。塊の牛肉を5cm角にカット、

玉ねぎ、セロリ、人参などの香味野菜と黒粒胡椒

タイムやローリエ、セロリの葉を束ねたブーケガルニとともに

ジッパー付き袋に入れて赤ワインを注ぎしっかり密封。

ただでさえ美味しい国産黒毛和牛にピノノワールの風味で

もっともっと美味しくマリネするのです。

当日、まずはマリネした牛肉、野菜をザルでこし、

マリネ液に赤ワインを足して火にかけ、アクをのぞき5分ほど煮詰めます。

牛肉は水分をふき取り小麦粉をまぶしフライパンで

全面に焼き色をつけて取り出し、ル・クルーゼの煮込み鍋へ。

さらに香味野菜をバターで炒め、トマトペーストも加えて火を入れ、

酸味を飛ばし、香りを立たせたら、煮詰めたマリネ液を加え、

フライパンごと牛肉の入ったル・クルーゼの煮込み鍋へ投入、

ブーケガルニも加えて、弱火でことこと1時間半~2時間煮込みます。

う~ん・・・我が家のキッチンにフレンチ厨房の匂いが漂ってくる。

2時間ほど煮込んだら、牛肉と煮汁をザルでこして、お肉は鍋へ戻し、

香味野菜をザルで丁寧に漉して旨みのエキスを加えた煮汁もお鍋へ、

さらに1時間から1時間半煮込んでいきます。

その間にペコロス(小玉ねぎ)、ベビーキャロットをバターで炒め、

フォンドボーを加えて5分ほど煮て柔らかくなったら、

いんげんを加え1分間ほど火を通し、付け合わせ野菜を仕込みます。

マッシュルームは直前にバターでソテーします。

前夜からマリネし、煮込むこと3時間~3時半。

ル・クルーゼの蓋を開けると・・・我が家がビストロになった・・・

馥郁たる香り、うっとりするような牛肉のブルゴーニュ風込みが出来ている。

最後にバターと小麦粉を練ったブールマニエでとろみをつけ、

蜂蜜と塩で味を慎重に整えたら完成。

と、ここまで仕込んでおいて、食事の流れで鍋を温めマッシュルームをソテー。

ビレロイ・ボッホの深皿にお肉とソースを盛り付け、

付け合わせ野菜とマッシュルームを彩りよく盛り付けて食卓へ。

「うわ~、美味しそう!!!」

そうなの、そうなの、この歓声が聞きたくて母ちゃんは頑張った(笑)

パクリ・・・「おおお~!!!コレは、ビストロだ~~~!!!」

うう・・・最大の賛辞が食卓から聞こえる。

ほろほろの牛肉とワインとフォンと野菜とハーブと織りなす食の奇跡よ。

北海道産熟成北あかりのピュレも添えて、

ぱくぱくが、止まらない。

ワインも、止まらない。

「おかわり!」息子の一言は、頑張ったご褒美だった。

家族の笑顔が嬉しくて主婦から料理研究家になったジュリア・チャイルドは

アメリカ人にフランス料理の素晴らしさを伝えたことで知られ、

その美味しい人生は映画「ジュリー&ジュリア」にもなりましたが、

彼女がこの料理「ブフ・ブルギニヨン」についてこう語っています。

「人類が調理する中で確かに最もおいしい牛肉料理の一つである」

そうですね、同感です、ジュリア。

我が家史上最高に手間もコストも時間も気合もかかった料理ですが、

ブフ・ブルギニヨン、家族の笑顔が最高に花開いた一皿でありました。

人類最高一皿。

確かに抜群に美味しいけれど、

野菜をザルで漉している途中で指もつる(笑)。

ブフ・ブルギニヨン、高級フレンチのお値段のワケに、納得(笑)

(写真は)

作るのと食べるので力使い果たし、

ブフ・ブルギニヨンの写真、

すっかり撮り忘れました~(笑)

代打は「サーモンのレモンマリネ」