春の息吹サラダ
春いちばん
黄色い花を
想像しながら
シャキシャキで代用
春の息吹サラダ
読むとキッチンに立ちたくなる文庫本。
さすが、敬愛するタサン志麻さんの愛読書であります。
冒頭のページからおいしい誘惑に満ちている。
読み終わるまでに幾つのレシピがウチの定番になることでしょう。
「パリっ子の食卓~フランスのふつうの家庭料理のレシピノート」
(佐藤真著 河出文庫)
パリの日本語新聞の大人気連載をまとめた料理エッセイで、
「どんな料理本よりも大好きで、ボロボロになるまで読みました」と
タサン志麻さんの絶賛コメントが帯に書かれています。
夫が書店で発見、志麻さんラブの妻のために買ってきてくれたのですが、
もう、大正解!我が家の食卓にとって永久保存本になりそうです。
「このクッキングノートには、ふつうのフランス人たちが
ふつうに作って食べている料理、そして友だちや家族が揃った日曜日などに
腕をふるうごちそうが載っている」とのまえがきがもう美味しそう(笑)。
ほうれん草のグラタンやニース風サラダ、若鶏のロースト、
鯖の白ワイン煮、リンゴのタルトなどなど、
パリっ子がふつうに作り、ふつうに食べている、
と~ってもおいしい家庭料理のレシピが綴られたエッセイなのです。
高級な三ツ星レストランのお料理はフランス料理のごく一部。
日本人だって高級料亭のお料理を毎日食べているわけではなく、
美しい八寸も素敵だけれど、肉じゃがやきんぴらも同じくらい美味しい。
そう、フランス料理の真髄も、ふつうの家庭料理にあるのですねぇ。
いざ、「パリっ子の食卓」の表紙をいそいそと開く。
春夏秋冬、四季の食卓を彩る家庭料理が綴られる構成になっていて、
冒頭を飾っていたのが「タンポポのサラダ」。
マルシェに土がついたままの明るい緑のタンポポの葉が並ぶと
パリっ子たちは春の訪れを感じるのだそうです。
郊外では庭や野原に葉を広げ始めた柔らかいタンポポの葉を摘み取り、
季節に敏感なパリっ子たちは年に一度の春の味を楽しむのだそうです。
日本のよもぎ摘みや山菜採りとおなじような季節感ですね。、
そんあ春の息吹を感じる一皿が「タンポポのサラダ」。
う~ん、読んでいるだけで春風を感じてそそられるレシピですが、
・・・タンポポは・・・ご近所スーパーに売ってないし、
大雪が融けたばかりでタンポポ生えてないし、
仮に生えていたとしても道路脇・・・ちょっとハードルが高い(笑)
そうだ、ほのかな苦み、鮮やかな緑・・・春菊で代用できそうだ。
というわけでお買い物ついでに春菊を探したのですが、
タイミング良くなくて、売れ残りっぽい元気のない束しかない。
しかも葉っぱだけ使うとしたら2束必要だけど、
元気がないのに、お値段はそこそこ・・・
う~ん、どうしようかな~と悩む目線の先に
それはそれは新鮮シャキシャキ、緑鮮やかな葉野菜が。
この日のおすすめ、お買い得商品の「水菜」であります。
春菊ほどの香りは強くありませんが、みずみずしさが春っぽい。
てなわけで「水菜の春の息吹サラダ」クッキング開始。
洗って水気を切った水菜を食べやすくカットし、
オリーブオイル、塩、胡椒、少量の白ワインを
食卓に出す直前によく混ぜ合わせます。
さいの目に切ったベーコンをフライパンでじっくり焼き、
レシピにはなかったけれど、思いつきでしめじも加え、
きれいな焼き色がついたら、ワインビネガー(白のバルサミコ)を
大匙一杯ジュッと注ぎ、木のヘラでおいしいこびりつきをこそげ落とし、
水菜の上からかけて、半熟卵を飾ったら出来上がり。
本来はタンポポですが、今回は代打、水菜(笑)を使った
「春の息吹サラダ」=「サラダ・オー・プランタン」の完成。
ほの温かいベーコンドレッシングと半熟卵を絡めた水菜を頬張る。
しゃきしゃきみずみずしい、雪解けの春が、お口いっぱいに広がる。
めっちゃ、美味しい~~~!!!
季節の野菜とベーコン、卵、オイルとビネガー、塩胡椒。
特別な材料はなにも使っていないのに、丁寧な手順で作ると、
びっくりするほど美味しい!ビストロのような完成度だ。
確かにほろ苦い(だろう)タンポポの葉で作るとさらに絶品だろう。
パリでもタンポポのない季節はやはりかすかな苦みのあるフリゼ
(エンダイブ)で代用するそうです。ならば、春菊、ありね。
このサラダにバゲットと白ワインがあれば立派なランチになります。
タンポポのサラダ。
パリのレストランやビストロのメニューにも
人気の前菜としてよくのっている春の定番サラダだそうです。
水菜でもイケる!春の息吹サラダ♪
(写真は)
緑と半熟卵の黄色も春らしい。
「タンポポのつもりの水菜の春の息吹サラダ」(笑)
春のレタスでもおいしくできそう

