やさしい笹団子

よもぎの

香りも

あんこの

甘さも

やさしいやさしい笹団子

新潟から届いた宅配便の箱をあけたとたんに

ふわ~り、清々しい香りが鼻をくすぐりました。

夫の故郷新潟の郷土菓子「笹団子」です。

米どころ越後の歴史と風土から生まれたお団子。

笹団子はもち米の餅粉とうるち米の上新粉に

よもぎと砂糖をくわえて蒸した生地であんこを包み、

笹の葉でくるんでイグサで結わえて蒸すのですが、

お団子のウェストがきゅっとくびれているのが愛らしいのよね。

今回の笹団子は新潟の老舗和菓子店「にむらや」さんのもの。

夫が好きなつぶあんと妻が好きなこしあん、ちゃんと2種類あります。

さっそくまだ柔らかい笹団子の笹をバナナのように剥いてパクリ♪

う~ん、お団子もあんこもよもぎの香りも、みんな、やさしい。

新潟名物の笹団子は県内の色々なお店で作られていて

笹でくるんでイグサで結わえた形はどこも同じなのですが、

ひと皮、いや、ひと笹(笑)剥いたお団子の味わいは

よもぎの色も香り、お団子のコシや食感、あんこの甘さなどなど

それぞれ違っていて、食べ比べも楽しいもの。

創業50年を超える「にむらや」さんのは、とにかく、やさしい。

はんなり、おっとり、食べると心が和むような笹団子。

もち米は地元新潟の最高品種「コガネモチ」、

よもぎは下田産を使って丁寧に作られているのですね。

元々は文具店を営んでいましたが、

昭和28年、250戸が焼失した内野大火で家が焼けてしまい、

「食べたら無くなるものが商売に向いている」という祖父に言われ、

菓子職人の修行に出た父が和菓子店を開いた、と2代目の娘さんが

インタビュー記事で語っていました。

やさしい味わいの笹団子には

大火から立ち上がった逞しさが秘められていたのですね。

はんなりの陰に、ガッツあり。

新潟名物笹団子、ひとつひとつに物語があるのでした。

大切に、いただきます。

(写真は)

「にむらや」さんの

やさしい笹団子

新潟のお店では

夏のかき氷も人気らしい