光の春よ

空の青が明るく、柔らかい。
連休明けの朝、気温が昨日より下がっているものの、晴れた空の青さに春の予感。
どこか緊張感がある真冬の青さとは違う柔らかさがある。
光の春だ。


しかし、かの地に本当の春が訪れるのはいつになるのだろう。
ロシアによるウクライナ侵攻から今日2月24日で4年となります。
昨年からウクライナの都市部のエネルギー施設を狙った攻撃が激しくなり、
国連の現地調査団は数百万人のウクライナ市民が真冬の1月に
1日に数時間しか電気を得られない生活を強いられたと発表しています。

この冬のウクライナは連日氷点下15~20℃と侵攻後最も厳しい冬を迎えています。
月の半分は電気がない、電気が通っても弱々しい、お湯は止まり、シャワーも浴びれない、
暖房も止まりがち、室温は冷蔵庫のように下がり、
暗い寝室で、何枚も重ね着してベッドで震える夜を過ごしていると、
昨日の新聞記事が伝えていました。

なぜ、これほどまでに市民を苦しめる過酷な攻撃を続けるのか。
ロシアが執拗にエネルギー施設を攻撃するのはウクライナ国民の生活に広く打撃を与えることで、
厭戦気分を広げる狙いがあるとされています。なんと酷い目的でしょうか。
エネルギー施設というライフラインを断ち切ることは、命の綱を断つのと同じだ。

一方、ロシアのモスクワ中心部では屋外の温水プールで人々が楽しんでいる。
ウクライナの厳しい冬を伝える記事の後半、湯煙を上げるモスクワの温水プールの写真が載っていました。
氷点下15℃の寒さの中、28度に温められた温水プールで楽しむ市民の姿。
原油や天然ガスが豊富な資源大国ロシア、各地にこうした温水プールがあり、電力や暖房に全国的な問題はなく、
市民は4年前と変わらない明るく暖かな冬を過ごしているのだった。

凍えるウクライナ。変わらないロシア。
氷点下の冬を過ごす北海道で、もしもエネルギー施設が攻撃を受けたら、と想像する。
停電が続く。暖房も止まる。温水供給が止まることで水道管が凍結、水も止まるかもしれない。
ありったけの衣類を重ね着しても、エネルギーを断たれた冬の暮らしは命に関わる。

アメリカが仲介に乗り出したが、和平交渉の行く末は見通せない。
凍えて疲弊していくウクライナと冬の温水プールで楽しむロシア、
隔たりが大きすぎる二つの国の交渉はどう進んでいくのだろうか。
ウクライナに光の春が訪れることをただただ祈る。


プラス気温が続いた三連休。
お庭の針葉樹の雪も消えた。
春の足音が遠くから聞こえてくるようだ。
ウクライナの春を想う。