おもしろき年
雪も降っていない、風もおだやか、よし、行こう!
昨日、北海道神宮へ初詣でに行ってまいりました。
お正月も3日だし、それほど混んでいないかな~なんて思っておりましたが、
同じことを考える人が多いようで、なかなか結構な人出で賑わっておりました。

本殿には「押し合うと危険です 停止線 静かにおのぼりください」との横断幕。
善男善女、みなさん、我先に急ぐ人もなく穏やかなペースで列が進んでいました。
お孫さんを連れた三世代家族、若者カップル、仲良しの友人同士やご夫婦などなど
とっても和やかな表情で、初詣って本当にいい「気」が流れていますねぇ。

薄いグレーの冬空に神明造の社殿の屋根が映えています。
北海道の厳しい冬の寒さに耐える力強さがありますねぇ。
神宮はご近所さんゆえ、お散歩する機会も多いのですが、
年が改まって初詣で訪れると一段をと荘厳な雰囲気を感じます。
・・・「ん?あれ?なんか新しくなった?」お隣の夫が社殿の屋根を指さす。

確かに、神明造りの金細工が、なんか、ぴかぴか光って見える・・・ような気がする。
「うん、ぴかぴかしてるね、新しくしたのかな?大祓で磨いたのかな?」
1年間に心身に溜まった穢れを祓い清め、新たな気持ちで事を始める神事には
夏越の大祓と年越の大祓がありますが、年末に屋根の金細工も磨かれたのかもしれませんね。
うん、神様もすっきり綺麗な社殿で居心地がよさそうです。
幾重に並んだ列も少しずつ進み、無事に神殿前にたどり着き、二礼二拍手一礼、
家内安全と健康、幸せを祈り、おみくじは夫が大吉、私は吉、足して2で割れば中吉ってことで(笑)、
めでたさも中くらいかな、おらが春の初詣でありました。
初詣も無事に済ませ帰宅した昨日の午後、ニュース速報が伝えられました。
日本時間の3日午後3時、現地の午前2時頃、アメリカがベネズエラに大規模な攻撃を開始、
マドゥロ大統領夫妻を拘束したとトランプ大統領がSNSで発表しました。
首都カラカスで複数回の爆発、炎が立ち上り、上空には複数の軍用機を捉えた映像に目を疑いました。
トランプ政権は「麻薬テロ」の疑いでマドゥロ大統領を訴追していますが、
主権国家の領土を直接攻撃し、国家元首の拘束にまで踏み切る行為は国際法違反の疑いがあり、
体制移行による政情不安も予想され、新年早々、悪い意味で目が覚めました。
力で現状を変更しようとする以外に、方法はないのだろうか。
1面トップに「米、ベネズエラ大統領拘束」の大きな見出しが載った朝刊をめくった2面、
「弱くて不完全、だから面白い」という見出しが目を引きました。
AIは「笑い」を生み出せるかというテーマで、NYで活躍するAI開発の経験がある日本人コメディアンや
AIと人間が落語で競う「シンギュラリティー落語」など、「笑い」の生成について各方面に取材した特集記事。
その結果、AIが進化しても落語は100年通じる、人の会話にある目に見えない「空気」「間」が笑いを生む。
無限の可能性がある会話の中で適切な洒落を理解させるのは今のAIには難しい。
講談師神田伯山さんは流麗な「言い立て」も「不完全な人間がやるから、うまくいった時に客席が沸く」と話し、
故立川談志は、落語を「人間の業の肯定を前提とする一人芸」と定義しました。
確かに、ウソついたり、酒におぼれたり、借金まみれだったり、落語の登場人物はダメ人間ばかりだ。
そうか、「笑い」は弱くて不完全な人間だからこそ、生まれるものなのだ。
AIが学習を繰り返し、いつか完全なAI伯山が生まれるかもしれないが、
「完璧になった瞬間に魅力はゼロになる」と神田伯山さんは言います。
弱くて不完全だからこそ、面白い。
強い力で他者をねじ伏せるさまを見ても、人は笑えない。
2026年、世界は波乱の幕開けとなりましたが、
弱くて不完全な人間の1人として、
おもしろき年にしたいとしみじみ思う正月4日であります。


