夏の炊いたん

滋味深く

身体に沁みる

季節の美味さ

心をこめて

夏の炊いたん

また、朝から雨が降っている。

湿度も高くてじめじめ蒸し蒸し、肺にカビが生えそうだ。

このお天気を梅雨と呼ばずしてなんと呼ぶ。

もうね、勝手に、北海道も梅雨宣言、しちゃいましょ(笑)

じっとり暑い夏、といえば京都の夏もそうどすな~。

ほな、そんな暑さをしのぐ食の知恵を授けもらいまひょ。

てなわけで、旬の夏野菜を京都風にお料理してみました。

「お茄子とさつま揚げの炊いたん」♪

タイタンではありません(笑)、「炊いたん」。

京都など関西地方で使われる料理名で

たっぷりのお出汁や煮汁でことこと煮込み、

素材に旨みを含ませる料理法をいいます。

夏野菜の代表、茄子は油との相性が良いので、

ピーマンと炒めた鍋しぎや中華風の炒め物、麻婆茄子などが定番ですが、

これだけ、じっとり蒸し暑い日が続くと、

なんだか、あっさりしみじみした煮物が恋しくなるもの。

そこで、京都に学ぼう、「炊いたん」どすえ。

昆布と鰹節で丁寧にひいたお出汁に醤油、味醂、酒を加え、

細かく包丁を入れた茄子と油抜きしたさつま揚げを入れて、

あとは落とし蓋をして、ことこと、ことこと。

茄子は火が通りやすいので、さっと短時間で出来上がり。

台湾の「安達窯」の青磁鉢に盛り付け、針生姜を載せて完成。

色合いは地味ですが、京のおばんざい感、めっちゃあるやん。

「お茄子とさつま揚げの炊いたん」

さあ、召し上がれ♪

ぱくり・・・う~ん、美味しおすえ~~~!!!

とろりとした茄子にお出汁がよ~く沁みて滋味深い旨みが細胞に行きわたる。

相棒のさつま揚げもいい感じ、一口含むごとに身体が喜んでいるのを感じる。

季節の食材の味わいをシンプルに丁寧に味わえる「炊いたん」最高。

ちなみに「炊いたん」の「ん」は「炊いたの」の「の」が転じた言葉。

煮物なのに、なんで「炊く」?「煮る」じゃないの?と思いますが、

関西ではたっぷりの煮汁で加熱することが「煮る」、

ゆえに豚汁などは「炊く」とは言わない、微妙な違いがあるのです。

素材をひたひたのお出汁や煮汁でことこと煮含めるのが「炊く」。

茄子でも冬瓜でも壬生菜でもかぼちゃでも大根でも

季節の素材を「ひたひた」&「ことこと」炊くと、

京都が誇る「炊いたん」になるのでありました。

蒸し暑さにちょっと疲れた心身にじんわり沁みる。

お茄子とさつま揚げの炊いたん、茄子好きの夫にも大好評。

次は冬瓜あたりでひとひと&ことこと、してみまひょか。

夏の炊いたんで、梅雨を乗り切る。

(写真は)

「お茄子とさつま揚げの炊いたん」

夏は冷やしても

美味しおすえ~