ゴールドの時代
静かに季節が進みつつあります。
日の出は刻々と遅くなり、早起きしてもお空はまた暗い。
この週末には一気に冷えこんで、ところによっては雪の便りがあるらしい。
ダークブルーグレーの曇り空が秋の深まりを物語っていました。

もう洗濯物は外干しできませんねぇ。
「秋深し おうちの中の 万国旗」
部屋干しの季節がやってきました。
一句詠んで、秋の深まりを実感する朝です。
1グラム 2万2千円!
金価格の高騰が続いています。金はなぜ上がる?その背景は?
昨日、コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」の特集は
最高値を更新し続ける「金」がテーマでした。
一昨年8月に1グラム1万円を突破以降、金価格は急激な高騰を続け、ついに2万円超え。
記録的な高騰の要因は世界経済の不透明感。トランプ関税の影響もあり当分は上昇が続くと予想されています。
背景の一つにあるのが「円安」で、金の価格は海外市場の取引価格を円に換算します。
1ドル100円の時と比べると今は150円ほどなので日本での国内価格は1.5倍になるのです。
ロシアによるウクライナ侵攻、中東情勢の悪化、トランプ関税といった国際情勢から、
安全資産とされる金の価格が上昇を続けているというわけです。
昔から「有事の金」と言われますが、
つまり、今、世界は「有事」なのかと、不安な気持ちにもなってしまいます。
一方、家の中に、金製品が眠っているとしたら、まさに売り時でもあるわけで、
札幌市内の金買取専門店にもお客さんが増えていて、取材当日も40代の男性客が訪れていました。
「10万円くらいになれば」と母の遺品の金製品を持ち込んだのですが、
なんと、その査定額は・・・驚きの50万円超え。1グラム2万円超えって、すごい。
あ~、あの時、こんな時代が来るとわかっていれば・・・!
そうです、バブルの頃、世の中がキラキラしていたあの時代、ファッションもキラキラ。
お洒落として金のイヤリングやブレスレッドや指輪をウキウキ着けていたものだった。
当時は、スタジオで紹介された1グラムの金くらいのサイズのアクセサリーは
まだ手が出るお値段だったのですよ。まさに、ゴールドの時代。
しかし、時代は変わり、ファッションも変わる。
キラキラなゴールドテイストから、ナチュラルテイストのファッションへと移り、
バブルを飾った金のアクセサリーは、いつしか、全部処分してしまったのでした。
あの時、1グラム2万円になると知っていたら、たられば、たられば、たられば(笑)
まあね、大した量でもなかったし、
何より、あの頃は、金はファッション、お洒落であって、
「安全資産」ましてや「有事の金」なんて、これっぽっちも思っていなかったものなぁ。
金の本当の価値を、若かりしあの頃は、わかっていなかったのだ。
人は、なぜ、金に魅せられるのか。
古代の人々が川の底に輝く金の粒を見つけた時から、人は、金に魅せられてきた。
その輝きは太陽の光、石で叩くだけで加工ができる。それでいて決して腐らない。
地球上に存在するあらゆる金属の中で、金だけは、別格だったのだ。
エジプトのカイロ考古学博物館でツタンカーメンの黄金のマスクを見ました。
3300年前の古代文明の墓の中で眠っていたとは思えないその輝きにたじろいだ記憶があります。
金は悠久の時を超えて価値を持ち続ける唯一の存在なのだ。
「不変」だからこそ、人は金に魅せられるのだ。
世界の金の推定埋蔵量の8割はすでに採掘されていると言われています。
金は人工的に生成することが難しく、地球上に存在する金の総量には限りがあります。
しかし、金は分解しても価値が損なわれず、再び溶かして統合することができる。
古代の墓を彩った金が、小さな金のピアスに形を変えることも可能なのだ。
不変のまま、時を超える金。
1グラム2万円超えの、太陽の光。
まばゆい輝きは幾多の歴史も目撃者であるのかもしれない。
ゴールドの時代。

山の木々が少しずつ色づいてきた。
錦秋の季節がやってくる。
錦秋・・・金秋?
金色の秋も素敵かも。


