みかんとアボカド
薄手の長袖か、秋色の半袖?
朝晩はひんやり、でも日中はそこそこ気温が上がる日もあったりと
このところ、洋服選びにやたらと時間がかかります(笑)
ナナカマドの葉の先がわずかに色づいている一方で、こんな緑の木もあります。

まだまだ青紅葉といった風情であります。
真っ赤に色づくまではもう少し時間がかかりそうです。
最低気温が8度を下回ると葉の緑の成分が赤や黄色に変わるスイッチが入り紅葉が進むそうで、
天気予報の最低気温も気になる今日この頃です。
「ミカン産地→アボカド産地に?」
実りの秋を迎えつつありますが、先日の新聞で気になる記事が載っていました。
地球温暖化の影響で今世紀末には国内のミカンの主な産地が亜熱帯果実のアボカドの適地に変わる、
そんな予測は国の研究機関である農研機構から示されたのです。
国内有数のミカン産地である松山市では酷暑の影響で日焼けするなど年々育てづらくなり、
全国に先駆けてミカン農家がアボカド産地作りに取り組み、農地の3分の1以上で育て、
主にネット販売され、ミカンの3倍以上の価格のアボカドがすぐに売り切れるほどの人気とか。
同じく有数のミカン産地静岡県では知事自らが「10年後には日本一のアボカド産地に」と旗を振り、
今年度は1800万円の予算を計上、本格的に力を入れているそうです。
背景にあるのが、地球温暖化。
今年3月に農研機構がミカンとアボカドの栽培適地の将来予測を発表しました。
1キロ四方毎に適地を予測、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)報告書で示されたシナリオのうち
温室効果ガスが「非常に多い」「中程度」「少ない」の三つでシミュレーションした結果、いずれのシナリオでも
ミカンの適地は徐々に北上、置き換わる形で新たに適地になるのがアボカドでした。
ミカンは年平均で15~18℃という狭い温度帯にある地域が適地で1度上がるだけでリスクになります。
亜熱帯果実のアボカドは暑さに強く、害虫や病気の予防の手間もかからず、温室ではなく露地で育てられ、
消費地に近く、完熟した状態で出荷できるなど生産者へのメリットが大きいのだそうです。
アボカド適地面積は今世紀半ばには2.5~3.7倍、今世紀末には2.4~7.7倍にまで増えると予測され、
いつの日か、ミカン畑がアボカド畑に変わっていく未来がやってくるのかもしれません。
確かに「適地」という観点ではアボカドの市場価値も含めてメリットが大きいかもしれません。
でもねぇ・・・日本の食の暦からミカンが消えてしまうのは・・・悲しい。
アボカドはおいしいし、栄養価もあるし、お料理にもいろいろ使えるけれど、
みずみずしく甘いミカンとアボカドがすっかり入れ替わってしまうのは、消費者としては淋しい。
でもでも、気候変動は進む一方、栽培の適地が変わっていくのは避けられないのも事実。
コーヒー豆やカカオ豆も世界的な不作が続き、いずれコーヒーやチョコレートは
富裕層など限られた人々だけの贅沢品になるかもしれないとも聞きます。
ミカンとアボカドが語る地球の今と未来。
考え込んでしまう味覚の秋なのでした。

「さっぽろオータムフェスト」でにぎわう大通公園。
百日紅のピンク色の花が咲いていました。
夏から秋にかけて長い間咲いてくれるから「百日紅」。
幹が滑らかでサルがつるつる滑りそうだから「サルスベリ」と呼ばれます。
季節の花も地球温暖化で咲く場所が北上していくのでしょうか。
☆☆☆本日9月24日(水)HBC「今日ドキッ!」にコメンテーターとして出演させていただきます。
どんな話題に出会えるのか、今日もわくわくドキドキで行ってきまーす!


