トリプルA

これが、北海道の9月です。
昨日の雨が秋を連れてきたようで、今朝、窓を開けると空気はひんやり。
少しアンニュイな雲のはざまに青空が見え隠れしています。
ぽこぽこと連なる鰯雲は、まさに秋の空ですね。


ようやく、長く暑い夏に完全にお別れの朝かもしれません。
そんな今朝の新聞にこんな囲み記事が出ていました。
「40度超 危険伝える新名称『酷暑日』など候補」
この夏の記録的な高温を受け、気象庁が最高気温40度以上につける名称をつける方針とのこと。

今年、40度以上になった観測地点は延べ30と過去最多。
2007年に35度以上の日を「猛暑日」と呼ぶように決めましたが、それから20年も経たずに、
もう「猛暑日」では足りない危険な暑さに日本列島が見舞われているというわけですね。
「酷暑日」などが候補になっており、早ければ来年夏までに使い始める可能性があるそうです。

この夏の暑さには畑の作物も色々と影響を受けたことでしょう。
出来秋の季節、どうかたくさんの実りが収穫できますように心から祈るばかりです。
気候が厳しくなるほどに、食糧基地北海道の豊かな農村風景は宝物だと実感します。
「農」はおなかだけではない、心も癒してくれるのです。

昨日コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」の特集では
「農業×芸術=遊び」をコンセプトにした新しい試みが取り上げられました。
空知の長沼町に今月オープンした施設「A-cubic(エーキュービック)」は
アートと農業を遊ぶように楽しむ空間です。

左手のフルート奏者であり建築家の畠中秀幸さんがプロデュース、
米や大豆などを作る農家の永野諭さんが農園の一角にあるD型倉庫を提供、
道産材で美しく改装された素敵な芸術空間が生まれたのでした。
今月6日にプレオープン、畠中さんのフルートの音色が観客を魅了しました。

「演奏行為も農業も人の心に訴えかけ、土を耕すことは、音を耕すことと同じ」と畠中さんは語り、
倉庫を提供した永野さんも「農業と音楽はすごく密接。食は体と心を作り、音楽は心を育ててくれる」と言います。
農(Agriculture)×芸術(Art)=遊び(Asobi)
まさにAの立方体=「A-cubic(エーキュービック)」、なんて素敵なトリプルAな空間でしょう。

プレオープンに訪れたお客さんも「まるで外で聞いているような開放感が素敵」と大好評。
農園で採れたばかりのかぼちゃやズッキーニも並んでお出迎えしていました。
北海道の農村風景で見慣れたかまぼこ型のD型倉庫が素晴らしい芸術空間に生まれ変わり、
アートと農業を遊ぶように楽しむ人と人つないでいました。

農園の中にある「A-cubic」が奏でる音楽は土や作物にも聴こえています。
音楽は植物の細胞活動を活性化すると言われ、
メロンやブドウを甘くするために音楽を聴かせる試みなども聞いたことがありますが、
この素敵な空間は人間の細胞もきっと活性化してくれるような気がします。

土を耕し、心を耕す。
農業と芸術が出会う幸せな空間。
長沼のD型倉庫に音楽を聴きに行って、かぼちゃを買って帰る。
なんて素敵な、人間らしい、トリプルAな体験でしょうか。


北海道の農村風景から幸せがいっぱい生まれる。
北海道産じゃがいも使用のポテチ。
実に、旨し。
大地と海に感謝。