マムの季節
晩夏が長い、いや、初秋が長いのかしら。
今年の夏から秋へのバトンタッチが相当スローペース。
お盆が過ぎると、きっぱり秋めいていたこれまでの北海道の季節感は当てはまりません。
1日の中でも、夏と秋が共存しています。
こちら、今朝、明けはじめた東の空。

オレンジ色の朝日に秋の鱗雲が照らされています。
これって、秋の初めよね?
で、それから1時間後の朝7時ごろの西の空がこちら。

いつのまにか、すっきり夏の青空になっていました。
高くたなびく絹のような雲が秋の気配を感じさせていますが、日中の予想最高気温は28度。
ほんと、何を着たら良いのか、洋服選びに迷ってしまいます。
秋色の半袖、夏色の七分袖、秋色夏素材、クローゼットの前で悩む時間が長くなる今日この頃です。
お花屋さんの店先は夏から秋へとチェンジしていました。
まんまるなフォルム、色とりどりのお花たちが笑っています。
この季節に人気の「マム」です。

「マム」は日本の菊が海外に渡って品種改良され多種多様な姿に変化した西洋菊のこと。
その名前は菊の英名「Chrysanthemum(クリサンマム)」の略称に由来します。
語源はギリシャ語の「Chrysos(黄金)」+「anthemom(花)」=「黄金の花」という意味。
お花屋さんの店頭では日本の和菊と区別して「マム」の呼称が使われています。
秋を代表する花「菊」は気高く美しい姿から古くより愛されてきました。
遣唐使の時代に中国から伝来したとされ、元々は生薬として珍重された菊は
「重陽の節句」の菊酒や仏花など日本の暮らしに深く根づいてきたお花です。
日本のパスポートの表紙にも菊の花があしらわれていますよね。
その和菊が19世紀後半に海外に伝わり、イギリスを中心に品種改良が進み、
庭植え用の「ガーデンマム」を中心に和菊とは異なる趣の洋菊が人気を博し、
1980年代に日本に逆輸入され「マム」として親しまれるようになったのです。
まんまるなフォルム、多彩な色、華やかな花弁は従来の菊とはまた違う魅力がありますね。
和菊とマム、見た目のイメージは違いますが、系譜を辿れば同じ親に行きつくわけです。
中国から日本、ヨーロッパ、そして再び日本へと旅した菊の旅。
花屋さんで色とりどりに揺れるお花の奥深い物語にちょっと感動してしまいます。
マムの花言葉は「高潔」「清らかな愛」。
さらに英語でこんな花言葉もありました。
「Cheerfulness(上機嫌」
「You're a wonderful friend(あなたはとても素晴らし宇友達)」
お花が世界をつないでいる。


