ブリーズ・カフェ
行かないで・・・。
大好きな夏に追いすがる朝。
窓越しの風は爽やか過ぎて、素足がいささかひんやりする。
とうとう、とうとう、今朝はショートソックスをはいてしまった。
今年の北海道の夏は、本当に、終わったのか。
行かないで・・・。
というわけで、行く夏を惜しむ自分を元気づけるためにも(笑)、
昨日は休憩した「夏の沖縄旅」7日目リポートを続けましょう。
那覇ステイの途中、宮古島へ飛んだ1泊2日の「旅中旅」。
宮古島下地にある東急リゾートの楽園スイートをチェックアウト、
島の交通安全アイドル「宮古島まもる」君にも挨拶をすませ、
さあ、残りひとつの島「来間島(くりまじま)」をめざします。
伊良部大橋開通で五つの島がひとつながりになった宮古島、
初日に伊良部島、下地島、池間島をアイランズ・ドライブ、
那覇に戻る前に近頃人気の可愛い離島を訪れましょう。
東急リゾートをレンタカーで出発してほどなく、
「まもる君」の身守る先に・・・おおお~、来間大橋が見えてきました。
日本屈指の美しさを誇る与那覇前浜と来間島を結ぶ全長1.7kmの橋。
宮古ブルーの海の上を走るドライブは爽快!
空も海もみんな青い、天気は上々、来間晴れ~♪
さあ、やってきました。人気の可愛い離島、来間島。
周囲9㎞ほどの小さな島は15分もあれば車で1周できるほどですが、
美しい隠れビーチが多く、それぞれの表情も違う魅力があり、
海好き、ビーチ大好き人間にはまさに楽園のような島。
もちろん、海の美しさ、透明度は抜群。
どのビーチもあまり観光化されておらず、人影も少なくとても静か。
のんびり、ゆったり、海辺の時間を過ごすには最高の離島です。
そんな小さな来間島には居心地のいいカフェがいくつも点在し、
近頃は「カフェ島」(勝手に命名)としても人気、注目されているのでした。
なかでも来間大橋を渡ってすぐのところに
那覇の友人たちも絶賛の楽園カフェがあるようなのですが・・・
ちょっと勾配のある坂道を上った右側に・・・、
あ、あったあった、南国の緑で木の看板も隠れそうなカフェ。
ここが、噂の、「Pani Pani」。
ここはハワイか、バリか、モルジブか・・・いや来間島だ。
バナナなど緑濃い南国の植物に囲まれた建物は椰子の葉葺きの高い屋根。
四方を島の微風が通り抜けるオープンカフェは実に開放的。
店内には心地よいボサノヴァのリズムが流れ、
さくっ・・・足元が何かに気持ちよく包まれる。ビーチサンドだ。
床は周りのお庭から続いて、真っ白な砂が敷きつめられています。
「ハイヒールは街に置いて、どうぞ、島ぞうりでいらっしゃいな」。
ここは世界一素足が似合うカフェだ。
さくっ・・・さくっ・・・。
南国の風に吹かれ、白い砂を踏みしめながら、テーブルまで歩く。
エアコンや騒々しさや見栄やはったりなどとは無縁の楽園。
こんな贅沢なカフェは都会では絶対できない。
島の高台のバナナ畑だったこの土地にほれ込んだオーナーが
本州から移り住んで、奥さまと二人でこつこつ作り上げたカフェ。
木のテーブルも椅子もカウンターも手作りの温もりを感じる。
「いらっしゃませ」。
お店同様、感じの良い女性スタッフが
さくさく砂を踏んでオーダーを聞きにやってきました。
「え~っとぉ・・・じゃあ季節限定の、
ドラゴンバナナシェイクとマンゴーグラニータ、下さい」。
真夏の来間島のカフェで夏限定ドリンクを待つ時間、すべてが幸せ。
「お待たせしました~」。
またさくさくと砂の上をトロピカルドリンクが運ばれてきました。
うっわぁ~、キレイ~!鮮やか~!美味しそう!
ドラゴンバナナシェイクは目の覚めるような色鮮やかさ。
南国らしいパッショネイトなピンク・レッド・パープル。
もう何色と言っていいかわからないくらい美しい(笑)。
ドラゴンフルーツの爽やかさとバナナの濃厚な甘さが見事なマリアージュ。
これまで飲んだドラゴンフルーツ系ドリンクの中でもベストワンだ。
フローズンスムージー風のマンゴーグラニータも抜群。
南国の緑に囲まれた白い砂のオープンカフェで絶品ドリンクをいただく。
これを楽園と言わずして何と言う。
椰子の葉葺きの屋根に覆われたカフェの建物の奥には
外国のビーチでよく見る野外シャワーも設置されています。
近くの長間ビーチあたりで泳いでいた日焼けしたお兄さんが
ぺたぺたと島ぞうりで歩いてカフェにやってきて、
汗を流してひと休み、なんて風景もよく見られるらしい。
いい、実にいい。このゆるゆるした南国らしい開放的な佇まい。
壁や頑丈な扉なんて必要ない。外と内がゆるやかにつながる南国カフェ。
「平和」って、こういうこと、なんじゃないだろうか。
鮮やかなドラゴンバナナシェイクを飲みながら、ふと思った。
お母さんに抱っこされた赤ちゃんも
島で撮った写真をアップするのに夢中なスマホ女子二人連れも
近くの移住組らしきシニアご夫婦も
「Pani Pani」を流れるアイランズ・ブリーズに包まれてみんな幸せそうだ。
そんな席の間をゆっくり歩きながら砂に落ちた葉っぱを拾う年配の男性が。
日焼けしたお顔に白髪とアロハシャツがよく映える。
多分、この楽園カフェをコツコツ手作りして育てたオーナーさんでしょう。
お店の横道の奥にこれまた南国らしい素敵なお家が一軒。
想像だけど、オーナーさんのご自宅ではなかろうか。
南国の小島のバナナ畑に吹くアイランズ・ブリーズに一目惚れ、
旅人もビーチボーイも子供もペットも大歓迎の開放的なカフェを開き、
緑のお庭の奥にあるお気に入りの我が家で暮らす。
これを「人生の楽園」と言わずして何と言う。
旅人の勝手な妄想ですが、当たらずとも遠からずかも。
砂の上の葉っぱを拾う姿にこの土地への深い愛情を感じました。
バリやインドネシアの言葉にも似た「Pani Pani」とは
宮古島の方言で「元気」という意味だとか。
どこから来た誰にでも、いつも開かれているオープンなカフェ。
お店は日没でおしまいというのも南国らしい。
心も体も元気に「パニパニ」してくれる楽園カフェには
心地よいアイランズ・ブリーズが吹き抜けていました。
(写真は)
ここはバリ?ハワイ?モルジブ?
来間大橋を渡って
ちょっと急な坂道を上った先にある楽園です。
次はぺたぺた島ぞうりで行きたいなぁ~。

