四月の海

★★★お知らせ★★★

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桜の便りは

まだ遠く

透き通る水は

冷たく痛い

4月の海

三度目の春です。

知床の観光船沈没事故から昨日4月23日で3年となりました。

昨日、コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」の特集は

「安全」が問われたこの3年、知床にどんな変化があったのかを取り上げました。

事故当日の朝、「KAZU1」の姿を陸から目撃した知床ツアーガイドの男性は

「マチの空気感が変わった。廃業した人もいる」と語ります。

ウトロ地区は宿泊者数がコロナで半減、さらに事故が追い打ちとなり、

今もコロナ前の8割に留まり、一部の観光船事業者は去年廃業しています。

信頼回復をめざし、町と観光協会が「アクティビティーサポートセンター」を設立、

小型船事業者に救命いかだの導入費用を補助したり、体験観光のリスクや対策を

まとめた情報サイトを明日25日から公開するなど、

観光再生を願って一歩一歩踏み出している様子が紹介されました。

あの悲惨な事故から知床が何を学び、気づき、

何よりも命を守る「安全」を最優先に、世界遺産に触れてもらいたい。

決して簡単なプロセスではないと思いますが、

その過程こそが、新たな知床の価値になっていくように思えました。

事故から3年、国がまとめた66項目の安全対策は9割が実施済みとなり、

救命いかだの設置義務、運行管理基準や監査体制、検査体制の強化などが

進められていますが、いかに厳しい安全基準を設けたとしても、

実効性が伴わなければ、絵に描いた餅となってしまいます。

息子さんが事故に遭った60代の男性は桂田社長の責任を問う民事裁判で

「温かい風呂に入るたびに、息子に、ごめんなと謝る」と証言していました。

痛いほど冷たい海に投げ出されたのに、お父さんが温かい風呂に・・・

そして、頭から冷水をかぶるのだそうです。

3年前の昨日、4月の知床の海を冷たさを想像する。

当時の海水温は2~4℃。人間は15~30分で意識不明になる水温です。

その海に投げ出された息子の父は、温かい風呂に入るたびに自らを責めるのだ。

旅客の命を預かり、安全を託された一人一人が、そして社会全体が、

こうした言葉を心に刻んでいかねばならないと強く感じました、

桜前線が北海道上陸し、

広い大地を桜色に染める旅をはじめています。

知床はまだ桜の便りも遠く、透き通る水は冷たく痛い。

4月の海を想う。

(写真は)

昨日4月23日、札幌で桜開花

駐車場の一本桜はすでに満開

桜色が胸に沁みる