真夏のお宝
広大な畑で
まっすぐに背を伸ばし
太陽の光を受けた
黄金色の粒々たち
真夏のお宝
今日8月9日は長崎原爆の日。
7日の広島から、わずか2日後に、再び原爆が投下されました。
広島と長崎、美しい街が一瞬にして焼き尽くされた夏から77年。
77年経っても核兵器を手放せずにいることに
一人の人間として恥じ入るような気持ちになります。
かつて広島を訪れた時に滔々と清らかな川が流れ、
緑あふれた美しい街の佇まいが強く心に残りました。
灰塵と化した街をどれほどの思いで人々は復興させてきたのか。
長崎もこの目で見たいと思いながら、コロナで叶わず、
被爆77年の今日8月9日、原爆が投下された午前11時2分、
ただただ平和を願い黙とうしようと思っています。
広島、長崎、戦争で奪われた命に心を寄せる8月。
立秋を迎える頃、北海道の広大な畑は実りの季節を迎えます。
今年も共和町の農家さんからもぎたてのとうもろこしが送られてきました。
箱を開けるとみずみずしい緑の皮に包まれたとうもろこしがぎっしり、
仲良く肩を寄せ合うように直立姿勢で詰められています。
とうもろこしは鮮度が命。
ぐずぐずしていると糖分がエネルギーとして失われ、
甘みが落ちてしまうで、急いで皮を剥き、
パスタ用の大鍋でわっしわっしと茹でいきます。
やがて、大鍋からは甘~い匂いがたちこめてきました。
う~ん、懐かしい夏の匂い、トーキビの匂いだ。
そうだった、北海道人はとうもろこし、なんて呼ばない。
愛をこめて「トーキビ」と呼ぶ(笑)
トーキビを茹でるこの甘い匂いをかぐと、
食欲がそそられると同時に、なぜか、ふと、切ない気持ちになる。
真夏のピークをわずかに過ぎた頃、旬を迎えるトーキビは
夏の終わりを予感させ、亡き人を偲ぶ季節とも重なるからかもしれない。
美味しくて大好きなんだけど、なぜかいつも少し悲しくなるのだ。
でも、今年も北海道のトーキビの出来は上々らしい。
すっきり晴れた日が少ないものの、甘みも香りも十分とか。
茹で上がった熱々の共和町のトーキビも、
ビックリするほど甘かった。
「財宝」「豊富」「洗練」。
とうもろこしにはこんな花言葉があるそうです。
太陽の恵みを受けた小さな黄金色の粒々の実が
ぎっしりきれいに並んでいる様子からつけられたとか。
真夏のお宝野菜、なんですね。
米、小麦とならぶ世界三大穀物のひとつ。
真夏のトーキビをかじりながら、
平和を祈る8月だった。
(写真は)
真夏のお宝
北海道共和町産トーキビ
黄金色の粒々がお行儀よく並んでいる


