百年敬老
シルバーウィークの月曜日。
夜明け前は曇り空でしたが、少しずつ晴れ間が見えてきました。
青い空に白いひつじ雲が連なる景色は秋。
連休のおでかけ日和となりそうです。

きょうは敬老の日。
今朝の天声人語が「老」という漢字についてふれていました。
老害、老廃、老衰など、日本語ではあまり良い響きでないことが多い漢字ですが、
中国語では敬意や親しみを込めた言葉になると多いといいます。
「老師(ラオシー)」は先生のこと、「老板(ラオバン)」は店の主人、「老実(ラオシー)」は正直を意味し、
たとえば年上の人呼ぶとき、李さんは「老李(ラオリー)」と敬意と親しみを込めて呼ぶそうです。
「老」という漢字は長い髪をなびかせ、腰をかがめて杖をつく人を表した象形文字で
「おいる」「年をとった人」という意味に加えて、物事に通じた年長者に対する敬称の意味があります。
台湾を旅した時も「老」の字によく出会いました。
「老店(ラオディエン)」です。
代々受け継がれてきた歴史ある老舗を指す言葉で看板に誇らしげに「老店」と書かれ、
とりわけ創業から100年以上続く企業や店舗は台湾政府経済省などの公的機関から
「百年老店」として200社ほどが公式に認定、紹介されています。
台湾でおいしいグルメやお土産を求めるなら「百年老店」を掲げる老舗がおすすめ。
お茶やお餅などのお菓子、漢方薬、乾物、食堂、小吃店、お香などなど「百年老店」のお店は
商品はもちろんのこと、その建物や佇まいが台湾の歴史を物語り、
お店の中には古い写真や掲げられていることもありました。
日本は創業百年以上の老舗が約4万7000社と世界で最も多い国ですが、
台湾の「百年老店」は清朝統治時代や日本統治時代から代々受け継がれてきた貴重な食文化や伝統を今に伝える存在。
台湾にとっての「百年」の重みを感じさせる敬称ともいえます。
「老」の字に込められた深い敬意と親しみを感じました。
今年、日本全国で100歳以上が初めて10万人を超えたそうです。
10万のそれぞれの百年を想う。
いい時もそうでない時も乗り越えてきた百年。
「老」の字に敬意と親しみを込めて、百年敬老を寿ぎたい。

お花屋さん店先で
ナナカマドの実がオレンジに色づいていた。
秋色の美しさ


