秋夏野菜
明らかに、秋の気配。
早朝の東の空から太陽が昇る。
見上げれば、一面に秋の鱗雲が広がっていた。
この週末が夏と秋の分かれ目だったかもしれません。

空が高くなってきました。
朝のホットコーヒーを飲む夫のメガネが曇った。
これもまた、秋の気配を物語るサインですなぁ。
夏秋から、秋の成分強めの、秋夏の季節到来です。
ゆく夏とくる秋を味わう週末ごはん、
主役は、ご近所の八百屋さんで仕入れたこちらのお野菜。

沖縄野菜の代表格「ゴーヤー」です。
立派でしょう?こちら、北海道は奈井江町産のゴーヤーであります。
ずっしり堂々としたフォルム、濃い緑色、特徴的なイボも硬くハリがあります。
ゆく夏とくる秋が隣り合う季節にゴーヤーを味わうのも乙なもの。
沖縄では固く崩れにくい島豆腐を使いますが、いつも通り、
北海道産大豆のもめん豆腐をしっかり水切りして島豆腐の代打に起用、
まずは両面にしっかり焼き目をつけて取り出しておきます。
そして主役の北海道産ゴーヤーの登場、ざっと強火で炒め、すぐに蓋をして1分ほど蒸し煮、
こうすると、ほどよく火が通り、かつ苦みが柔らかくなるのです。
あとはスパム、焼いた豆腐を戻し入れ、塩を加え、溶き卵を投入、最後のお醤油をほんの少し鍋肌に沿わせ。
ざっと炒めあげて、鰹節をトッピングしたら、北海道産ゴーヤーチャンプルーの出来上がり。
双魚紋のやちむんの器に盛り付けましょう。
熱々の湯気でトッピングした鰹節がふわふわ躍る瞬間、まさに美味しい光景です。

夏秋から、秋夏の季節に味わう「ゴーヤーチャンプルー」。
さっそく、いっただっきまーす!
パクリ・・・う~ん、ゴーヤーの爽やかな香り、しっかり&まろやかな苦みが最高。
島豆腐風の道産大豆の豆腐と卵のまろみ、スパムの旨みと程よい塩味、
ゴーヤーチャンプルーは本当に具材のバランスが完璧な沖縄料理であります。
北海道では20年ほど前から奈井江町などで沖縄野菜のゴーヤーの栽培が始まりました。
夏場のカラッとした気候と夜の涼しさが意外に暑すぎるのが苦手なゴーヤーの栽培に適しており、
技術力の高いメロン栽培の知見などを活かし、立派な道産子ゴーヤーが生産されているのです。
気候や土壌が関係しているのか、苦みがまろやかとの声がよく聞かれます。
確かに、少し前までは札幌のわしたショップなどで沖縄産のゴーヤーを入手していましたが、
気がつけば、最近、スーパーでも道産ゴーヤーを見かけるようになりました。
沖縄の空、太陽、海を思い出しながら、北海道産ゴーヤーと道産大豆の豆腐でチャンプルーを作る。
秋を感じさせる鱗雲を眺めつつ味わうゴーヤーチャンプルー。
8月の終わりの道産子ゴーヤー。
ゆく夏とくる秋。
まろやか苦さと切なさが重なる。
秋夏野菜と呼びたくなりました。


