最高のレモン

真夏の明け方。
東の空からまもなく太陽が昇る。
オレンジ色から夏のブルーへにグラデーションが美しい。
8月の夜明けだ。


今日も札幌は夏らしい気温と青空になりそうです。
予想最高気温は28℃、カラリとした空気が北国の夏らしいお天気が続きます。
被災地熊本は昨日、酷暑日を記録、断水も続き、厳しい避難生活を強いられています。
命を守る支援が一刻も早く届きますように、夏の夜明けの空に祈りました。

先日、ご近所スーパーでお買い物をしていた時のこと。
2,3歳くらいの男の子とお父さんが二人でお買い物をしていました。
楽しそうにお喋りをしながら野菜売り場にやってきて、
お父さんが小さな息子さんに話しかけます。

「あ、そうだ、レモンレモン、レモン選んでくれる?」
男の子は張り切って、並んだレモンの中から勢いよく1個をつかみました。
「お、おおお~、いいね~!これ、すっごくいいね~、最高のレモンだよ」
お父さんに絶賛されて、男の子は得意満面の笑顔。お父さんがさらに続けました。
「ありがとうね!」

背中でそのやりとりを聞いていた知らないおばさん(私)の心は一瞬で温かさに満たされました。
小さな息子さんにちゃんと役割を与えて、ちゃんと認めて、ちゃんとお礼を言ってくれるお父さん。
一生懸命、小さな手で黄色いレモンを見定めて、一生懸命選んだ息子さん。
2人のやりとりに心がほっこり癒され、いっぱい元気をもらった。

「最高のレモン」。
スーパーにはいっぱいレモンが並んでいて、どれも同じような形で、どれも美味しそうだけれど、
パパにとって、ちっちゃなキミが張り切って選んだレモンにまさるレモンはないんだよ。
そして、それはちっちゃなボクにとっても、パパにほめられた最高のレモンなんだ。

子どもは認められることで安心感が生まれ、自信がつき、挑戦する力につながるとされます。
「認める」ことは単に「褒める」こととイコールではなくて、
子どもの存在や努力、考え、成長を認めて受け止めること。
「ちゃんと見ているよ」「努力を知ってるよ」と伝えてあげること。

「認める」の「認」の漢字は「言」+「忍」と書きます。
そーなのですよ、認めるには「忍」も必要なのですよ。
わが子育てを振り返る、はたして「忍」が足りていたか、う~む・・・自信はない。
せわしない日常、子どもがちんたら品物を選ぶのを待てたかどうか・・・自信ない。
そもそも「ちんたら」なんて思っている時点で、すでに余裕がなかったと反省する。

「最高のレモン」を選ぶのを、じっくり見守り、ちゃんと認めたお父さんはホント素敵だった。
子育てを終わった世代が、今の子育て世代に学ぶことは多い。
「最高のレモン」が食卓にのぼった風景を想像する。
「コレね、ボクが選んだレモンだよ!」「うんうん、最高だね!」

人は認められて、人になる。
大切なことをスーパーの野菜売り場で教わった夏だった。


夫がスーパーでカップヌードルの新製品を買ってきた。
「レモンシーフードヌードル」
いいね、いいいい、最高のレモンシーフードヌードルだよ。
認めるは、大事(笑)