何色が好き?
暑さ寒さもお盆まで?
いや、暑さ寒さも彼岸まで、でしたが、
暑さが続く近頃の北海道のお盆に諺も新解釈したくなります。
お盆まった只中、今朝も真っ青な夏空が広がっています。

「『好きな色はなに?』とAIに尋ねたら、皆そろって「濃い青」と答えた」
今朝の天声人語はこんな書き出しで始まっていました。
アメリカの新聞記事が伝えていたそうですが、試しに日本語でも尋ねてみたところ、
三つのAIの答えは「ディープブルー」「透明感のある深みをもった藍色」「青」だったそうです。
だよね、と共感すると同時に、なんだか、ちょっと居心地が悪い気もする。
天声人語氏も色の好みなどないAIは学習データから人間は青が好きだと知っているだけだが、
「見透かされたような気持になるのはなぜだろう」と書いていました。
そうなのだ、「あなたたち人間は青が好きでしょ?」と頼んでもいないのに先回りされているような気持ちになる。
AIを否定するつもりはないし、これからの時代、AIを使いこなせければ、ともわかっている。
それでもだ、なんというか、この名状しがたい違和感がどうしてもぬぐえないのも正直なところ。
人が「青が好きになったのは、人類史の中では比較的最近のことで、古代ローマでは青は卑しい色とされていたそうだが、
12世紀以降の西欧で貴族が紋章に青を使うようになり、青が人気の色になっていったらしい。
AIの自動応答が広がり始めた10年前は返答の一部を人間が作っていて、脚本家や小説家、詩人など人の会話を作るプロが
文化や宗教も考慮し、近すぎず遠すぎず人間と絶妙な距離を取るような返答を心掛けていたそうだが、
生成AIの時代になり、「AIは人間の情報を知り尽くすようになった」と天声人語氏は指摘する。
「何色が好き}と聞けば「青が好き」と答える。
その「青が好き」の答えには「あなたも好きでしょ?」と人間を見透かすようなト書きを感じるのは、
私が、人間だからだろう。
AIは「天邪鬼」という言葉をご存じだろうか(絶対、知ってるけど笑)。
みんながみんなが好きな色は青なわけじゃない。
白や黄色や緑や赤やピンクやオレンジや黒が好きな人だっている。
みんながそうだろうということに、あえて逆らいたい習性(笑)の人間もいる。
思い出した。新人アナウンサーだった頃、放送業界のご挨拶は「お疲れさま」だと教わり、
局内で会う人会う人みんなに、新人は「お疲れさまです!」とばね仕掛けの人形にように挨拶していたが、
ある時、廊下ですれ違った先輩局員に「お疲れさまです!」と条件反射で挨拶したら、彼がこう言った。
「オレは、全然、疲れてない!」
生真面目で融通のきかない新人をちょっとイジったのでしょうが、
言葉の意味をキミはちゃんと理解して使っているのかという愛情ある問いかけでもあり、
局内で出会えば猫も杓子も「お疲れさま」が行き交う業界への軽いアンチテーゼでもあったかもしれない。
今思えば、あの人に「何色が好きですか?」と聞いてみたくなる。
みんながみんな好きな「青」ではないような気がする。
人間は色々なんだからね、と、AIに教えてあげたくなる。
何色が好き?
答えは色々だから、
世界は楽しいのだ。
ね?AI君。

何色が好き?
暑い夏は、金色が好き。
冷え冷えビールの金色がね♪
ね?AI君。


