海のおやつ

スタジアムが真っ赤に染まる。
スペインの赤か、ポルトガルの赤か、とにかく赤い。
W杯決勝トーナメント2回戦はお隣の国同士が戦うイベリア半島ダービー、
試合を制したのは、スペインだった。

0-0で突入した後半アディショナルタイムにスペインが値千金のゴールを決め、試合終了。
生きる伝説C・ロナウドは最後のW杯でも悲願の世界一には届きませんでした。
無敵艦隊スペインが無失点でベスト8に駒を進めます。
バスク地方もおまつり騒ぎだろうか。


バスク地方の伝統菓子「バスクマカロン」と「ガトーバスク」。
日曜日の裏参道まつりに「ARBENDOLA(アベンドーラ)」も出店していました。
バスクのレストランなどで修業、以前に裏参道のスペインバルを開いていたオーナーシェフが
バスクチーズケーキ専門店に続いて裏参道にバスク地方の焼き菓子店をオープン。

「ARBENDOLA(アベンドーラ)とはバスク語で「アーモンド」という意味で
アーモンドの粉で焼き上げるバスクの伝統菓子を味わえるレアな専門店であります。
シンプルな素材から焼き上げられる豊かで深い味わいに魅了され、
約2年の間、古い文献を読み込など研究を重ね、円山裏参道の地にお目見えしました。

「バスクマカロン」は1660年のルイ14世の婚礼でもふるまわれたと伝えられ、
「ガトーバスク」はバスク地方の人々に古くから愛されてきた郷土菓子。
スペイン産アーモンドの粉と北海道産バターを使った風味豊かなタルト生地の中に
卵の深みとバニラが香るカスタード、コニャックをきかせたチョコ、北海道産さくらんぼジャムと
3種類の味わいが楽しめます。


左からさくらんぼ、カスタード、チョコレート。
真ん中の特徴的な意匠は「バスク十字」、バスク語で「四つの葉」を意味する「ラウブル」と呼ばれます。
四つの腕がゆるやかな曲線を絵がう伝統的なシンボルで、太陽や自然、生命のサイクルを表す神秘的なモチーフ。
バスク地方ではあらゆる場所で目にする「ラウブル」はガトーバスクの表面に飾られます。


3種類のガトーバスクの断面はこんな感じ。
さくっと軽い食感のタルト生地はアーモンドとバターのコクと香りが素晴らしく、
カスタードもさくらんぼジャムもチョコレート―も、どれも合う、どれも絶品!
野宮的には伝統的なカスタードが一番好きかな~。

バスク語で「Biskotxa(ビスコッチャ)」と呼ばれ、フランス語の「Biscuit」と同じ語源。
17世紀頃、遠洋漁業にでかける漁師のための保存食として家庭で作られたお菓子だったといわれます。
当時はとうもろこしの粉と豚の脂で作ったクリームなしの素朴なものだったようですが、
18世紀以降、砂糖や蜂蜜、さくらんぼジャムなどを使う甘いお菓子へと変化していったようです。

ガトーバスク。
命のつながりのシンボルで飾られたバスクの伝統菓子は
世界の海へと漕ぎ出す漁師たちのエネルギー源として生まれたらしい。
美食の都の海のおやつ。

スペイン戦のおともに
最強のおやつだ。
さあ、また買い出しにいかねば♪
ガトーバスク、美味しいよ。