広い世界へ

夏本番。
今日の札幌、天気予報では曇りのようでしたが、
あらら、いいぞ、割と元気な朝日が東の空から昇ってきましたよ。
金曜日、夏晴れの予感がしてきました。


上空には雲の絨毯が広がってはいますが、朝日の勢いはなかなかよろしい。
こんな夏の朝、なんだか、旅に出たくなるよう気がしてきた。
さあ、どこへ行こうか。
そうだ、ボクが作ったアプリに聞いてみよう。

今朝の天声人語がユニークな旅を実践した人を紹介していました。
何事もタイパ、コスパが優先される昨今ですが、
Googleで天才エンジニアと呼ばれたマックス・ホーキンスさんは
嗜好に合ったネット情報の中で効率よく暮らすうちに、自分は世界を何も知らないのではと感じ始めたそうです。

そこで、さすが天才エンジニア、ホーキンスさんはあるアプリを作ります。
日々どこに行き、何をするか、コンピューターがランダムに決めるもので、
近隣で公開されているイベントや集会など、
そのアプリが無作為に選びだした予定に従って暮らし始めたのです。

新興宗教の集会所で信者と一緒に朝食を食べたり、個人宅の集まりに突然参加したり。
最後は住む場所もアプリに選ばせ、スロベニア、中国、タイ、日本など約20か国で暮らしたそうです。
「ホーキンスさんが求めた『効果』は、見知らぬ人との出会いや、未知の体験そのものだった」と
天声人語は結ばれていました。

見知らぬ人との出会い、未知の体験。
これこそが、人が旅に出る最大の理由だと思う。
今は便利な世の中で旅に出る前から膨大な情報を得られ、コスパ、タイパが最大効果のプランを立てられる。
無駄なく、効率よく、予想した「効果」は得られるだろう。

かつて、小田実「何でも見てやろう」や沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで、
多くの若者が「見知らぬ人との出会い」「未知の体験」を求めて旅に出た時代がありましたが、
今ではそうした「貧乏旅行」とか「バックパッカー」という言葉もあまり耳にしなくなった気がする。
だが「効率」を追求したデジタルの天才は、あえて、コンピューターを逆説的に使った「偶然」に身をゆだねた。
タイパやコスパと対極にある旅は、広い世界への道しるべ、なのかもしれない。

もちろん限られた旅の時間は効率よく使いたいから、私自身もタイパ、コスパを考えなくはない。
それでも、旅に出ると、なんでもない商店街や市場、なんでもない路地や筋道などをあてもなく歩く。
その国や、その土地や、その街の人々の日常を感じられる場所に吸い寄せられていく。
そこには見知らぬ人との出会いや未知の体験が高確率で待ち受けている気がするのだ。

旅に出よう。
広い世界へ。


夏だ、ソフトクリームだ。
山中牧場のソフトクリーム、やっぱ美味しい♪
ソフトクリームを求めて旅に出るのも、あるかもね。