骨とデュエル

北海道に梅雨はないといわれますが、
なんだか、今朝の空も、梅雨っぽい。
朝方までしとしと降り続いていた雨はあがりましたが、
今にも泣き出しそうなアンニュイな曇り空。


しかし、心は、すでに沸き立っております。
サッカーワールドカップ北中米大会開幕までカウントダウンとなった今日この頃、
メディアもサッカーワールドカップ関連の特集や番組が目白押し、
今朝の朝刊でも勝負の行方を決めるPKに関する興味深い記事が載っていました。

「PK メンタルよりもスキル」
成功率89%を誇る元日本代表のMF遠藤保仁さんはPKの極意をこう語ります。
2010年南アフリカ大会パラグアイとの決勝トーナメント1回戦、PKの一番手だった遠藤選手は
ボールをセット、笛がなって助走まで6.4秒、たっぷり時間をかけて見事成功。

「とにかく自分の間で蹴ること」を心掛け「GKのすねのあたり」を見るのが肝だという。
いつ蹴ってくるのかとGKをじらし、その足を棒にたとえ、棒の途中にあるすねが倒れる方向と逆に蹴る。
GKが接地している支点(足)はどの方向にも倒れる、ただ一旦傾き始めると倒れる方向は決まる。
すねが右に傾けば左に、左に傾けば右に、動かなかったから「端っこ」に蹴る。

PKはGKとキッカーとの1対1の対決、サッカー用語でいうところのデュエルである。
デュエルを制するのは、相手の動きをすね、つまり「骨」を見定めること、なんですね。
GKの間合いと気合を外し、簡単に逆をとる遠藤選手の「コロコロPK」の極意は「骨」だったか。
そうなのだ、デュエルの真髄は「骨」にあると先日のNHK「明鏡止水」でも明かされていた。

武術家でもある岡田准一とケンドーコバヤシがMCを務める武術バラエティー、
今回は武術とサッカーの極意の共通点をその道の達人とともに明かされていきました。
中村俊輔、中澤佑二、柿谷曜一朗といったサッカー界のレジェンドたちが
スタジオで華麗な技を披露、空手、剣術、太極拳の達人と対決する場面は圧巻。

1対1のデュエルにおいて、武術とサッカーの共通点がありました。
それは身体の軸と姿勢。相手の動きに瞬時に対応するためにポイントとなるのが「骨」でした。
軸となる背骨を意識し、胸が上を向いた良い姿勢でプレーする、
胸鎖関節や脊柱起立筋、肩甲骨をうまく連動させて上半身を平行四辺形に保つことで、
左右両方向へ素早く動ける、つまり、デュエルに勝てる、のだ。

ボールや相手の足元ばかりを見て頭や肩が下がると瞬時に動けない、結果、相手に抜かれる。
背骨をまっすぐ立て、鎖骨と骨盤を平行四辺形に常に保つことで、左右どちらにも動ける。
中村俊輔さんは「相手の首あたりを見ている」と言っていました。
動ける身体に保つために「骨」を正しいポジションに置くためですね。

骨とデュエル。
またひとつ、新鮮なサッカーの視点が加わった。
長友選手の言う「化け物」みたいな選手が集まるサッカーワールドカップ、
日本代表がそんな化け物たちと対峙する1対1の場面。
「骨」に注目して観るのもまた楽しくなりそうだ。
わくわくが、止まらない。


サッカーと全く関係ないけれど、
ご近所スーパーで沖縄産のパッションフルーツを発見。
南国の香り、魅惑的な甘酸っぱさ、めちゃ美味しゅうございました。
練習後の疲労回復にもよさげ。