風の花
あの、6月、でしたよね?
もう一度、カレンダーを確認したくなった。
昨日の北海道は真夏の暑さ、道内各地で今年初の真夏日を記録、
札幌も30.6度、今日もまたまたま30度超えの暑さになるようです。

建物の向こうから昇る朝日のまぶしいこと。
雲ひとつない青空と輝く緑とのコントラストは、もう真夏。
朝からエゾハルゼミが元気に合唱するBGMがさらに夏気分を盛り上げていました。
「夏は来ぬ」?
はてさて、ご近所のあのお花は、見頃を迎えているかしら?
いそいそと朝の遊歩道の藤棚を見に行ってみると・・・

あぁ・・・遅かった。
もうとっくに花の季節は終わっていたようで、散り残った花房が寂しげに揺れていました。
緑の地面を見下ろすと・・・紫の花がいっぱい散っていました。
中島公園の藤棚は見頃だったのにね、一番ご近所の藤の花を見逃がしちゃった。残念。

なので、日曜日の中島公園の藤棚アゲイン。

う~ん・・・やはり美しいですね~。
藤は日本原産でかんざしのような花房を咲かせるマメ科のつる性花木。
その美しさは古来から日本で愛され、その優美な花姿は文学や詩歌、歌舞伎、舞踊などのモチーフとなり、
また世界中でも栽培されています。
「藤」という名前の由来は定かではないようですが、
古い仮名遣いでは「フヂ」と書かれ、藤の花が風に吹き散ることに由来するという説もあるようです。
真夏日を予感させる朝、藤棚の下にはかなげに散った藤の花弁を見ていると、
はかない、もののあはれを感じ、一首詠みたくはなる。詠めなかったか(笑)
世界中で愛される藤の花。
その花言葉は洋の東西でニュアンスが異なっているのも興味深いところ。
日本の花言葉は「やさしさ」「歓迎」「決して離れない」「忠実」。
風に揺れる花姿や、つるをのばして他の木に巻きつく様子、そして雅な紫色の花などがその由来で
高貴で上品な存在、長く続く繁栄の象徴ともなっているようです。
一方、西洋の藤の花 (Wisteria)の花言葉は
「誘惑」「官能」「情熱」などパッションを感じる意味が込められています。
つるを伸ばして巻き付く様子を日本の花言葉では「忠実」ととりますが、
西洋では情熱的な愛の姿にうつるのでしょうか。
「恋に酔う」という花言葉もあるようです。
6月の札幌。
藤の花が風に揺れる。
甘やかな香りに包まれる。
「風の花」と、呼びたくなった。


