上を向いて咲こう

花屋さんの店先は季節のウィンドウ。
初夏の爽やかで涼しげな青いお花たちから、
夏のシンボルにバトンタッチ。
このお花の季節が到来です。


ひまわりです。
ヒマワリ、向日葵、お日さまに向って咲く花。
黄色の花びらに彩られた笑顔弾けるような姿を見ると元気が湧いてくる。
お花屋さんの店先のひまわりには品種名が書かれています。


淡い黄色がやさしいヒマワリの名前は「ビンセントポメロ」。
そーです、ひまわりの品種を代表する「ビンセントシリーズ」の一つです。
1986年にサカタのタネが世界で初めて開発した無花粉の切り花用品種「かがやき」に続く、
次世代エースの品種、いつ種を蒔いても安定して咲く優れた特性を持つヒマワリであります。

さらに「ビンセント」の特徴は「アップフェース」、上向きに咲くのがトレードマーク。
ヒマワリは漢字で「向日葵」と書くように花が太陽を応用に東から西に花の向きを変えるため、
茎が適度に柔らかいにせすが、花が咲くころには硬くなり、種を守るためにうつむきます。
確かにお外で咲いているヒマワリはみんな下向きになっていますね。

「上向きのヒマワリが作れないか」。
花束やアレンジメントでお花と目が合うやや上向きのヒマワリを根気強く開発し続け、
茎が硬く、花の下の歯は小さくすることで上を向いて咲く「ビンセント」が誕生したのです。
また子どもが描く絵のように花びらが丸い形なの小ぶりでも存在感があるお花になりました。

なるほど、品種名は「ビンセント」ですが、
ゴッホが描いたヒマワリは、花びらの先が尖ったヒマワリ本来の剣弁です。
巨匠はあるがままのヒマワリに自分の感性と情念を込めて芸術作品に昇華、
一方、日本の優れた品種開発の技術は丸弁に愛らしいヒマワリを生み出したわけです。

もしゴッホが「ビンセント」シリーズのヒマワリをモデルに絵を描いたら、
どんな作品になっていただろう。
「てか、自分の名前が品種名って、照れる」なんて絵筆をふるっていたかもしれない。
ゴッホさんにもプレゼントしたくなった夏の花。

上を向いて咲こう。

★★★本日6月24日(水)HBC「今日ドキッ!」にコメンテーターとして出演させていただきます。
どんな話題に出会えるのか、今日もわくわくドキドキで行ってきまーす!