うりずん沖縄旅⑬~ジャーマンの謎
「うりずん」とは沖縄の旧暦2月から3月、新暦の春ごろを指す言葉。
冬が過ぎ、万物が潤い始めて緑が鮮やかになる1年で最も過ごしやすい季節のこと。
4月上旬の週末2泊3日でうりずんの沖縄へショートトリップした思い出を綴る、
「うりずん沖縄旅」その⑬、旅の最終日、那覇空港編です。
レンタカーを返却し、午前9時過ぎ、早めに那覇空港でチェックイン、手荷物を預け、
空港の沖縄そば店で朝昼兼用でソーキそば、八重山風(宮古)そばとてびち煮込みを満喫。
またたっぷり時間があるので、お楽しみスポットがいっぱいの那覇空港をクルージング。
まずは我が家御用達のあのお店に向かいます。

「Jimmy’s(ジミーズ)」那覇空港店。
1956年創業の沖縄県民にとってのソウル洋菓子店です。
戦後、アメリカ統治下にあった沖縄で創業者稲嶺盛安氏が始めた10坪ほどのマチャグヮー(雑貨店)が原点で
基地内のキッチンで覚えたアメリカのケーキやパイ、パンやクッキーを製造販売、
稲嶺氏の愛称「Jimmy」が店名の由来となっています。
「Jimmy’s」を象徴するアップルパイはまさに沖縄県民のソウルスイーツで、
空港店では県外に住む沖縄出身の親戚や友人たちへのお土産に5箱、10箱と重ねて購入する姿をよく見かけます。
アップルパイと並んで、実は、もうひとつの名物スイーツがあります。
それが、こちら。

ずらりと並ぶ「ジャーマンBOX」。
「Jimmy’s」の定番ケーキ「ジャーマンケーキ」のパウンド型ヴァージョンです。
ん?ジャーマン?アメリカじゃなくて、何故にドイツ?
と、誰もがこの名前に???が浮かぶかも。ジャーマンの謎なり。
実は「ジャーマンケーキ」はアメリカ生まれのスイーツで、19世紀のアメリカでベーカーズチョコレート社の
サミュエル・ジャーマン氏が開発したケーキ用のチョコレートを使ったケーキのレシピが1950年代に全米でヒット、
「ジャーマン・チョコレート・ケーキ」と命名されたのが始まりなのでした。
アメリカで親しまれていたジャーマンケーキは沖縄で愛される定番洋菓子となり、
アップルパイと並んで沖縄ではお盆やお誕生日なに登場するソウルスイーツとなっているのです。

箱を開けると・・・こんな感じ。
「Jimmy’s」のお店ではホール型のジャーマンケーキもありますが、空港では持ち運びしやすいBOXが並びます。
ココナッツと胡桃を甘く煮詰めた白いフィリングがやさしい甘さのチョコレートケーキの上にたっぷり。
一見甘そうに見えますが、フィリングとチョコレートケーキのバランスが絶妙で、ぱくぱく食べれちゃいます。
初めて食べても、なぜか、とても懐かしい気持ちになる「Jimmy’s」のジャーマンケーキ。
古き良きアメリカを彷彿とさせるおおらかな甘さがノスタルジックな思いをかきたてる。
かつてのアメリカンドリームを象徴するルート66あたりのドライブインで出てきそうなケーキ。
ジャーマンだけど、ドイツじゃないよ、アメリカだよ、そして、沖縄の定番なんだよ。
ジャーマンの謎に思いを馳せながら、
まだ飛行機の搭乗時刻まで時間があります。
「うりずん沖縄旅」最後の最後まで楽しみましょう。
那覇空港クルージングは続くのだった♪


