いとをかし

いとをかし。
「とても趣がある」「非常に味わい深い」という意味の平安時代の古語です。
清少納言が「枕草子」で四季折々の美しさや日常の瞬間の「感動」を表すときに用いたフレーズ、
この鉄板表現は、甘いものにもよく似合います。


先日、めちゃ美味しい焼き菓子をいただきました。
あ、箱が縦になっておりますが、リボンのタグを見ると・・・
おおお~、「いとお菓子く」と読めます。
なんで素敵なキャッチフレーズでありましょう。


お箱を開けると・・・「いとお菓子く」がいっぱい並んでいた♪
札幌の北26条にある「御やつ屋 民」の焼き菓子さんたちです。
道産素材をメインに使った焼き菓子やパン、ケーキが人気のお店のコンセプトは
「いとお菓子く。ふとした日が、特別になる」

フィナンシェ、ダックワーズ、ケーク・オ・フィグ、レモンケーキ、ガレットシトロン、ケーク・オ・フリュイ。
どれも、とっても優しく繊細で温かな味わい、一口頬張るたびに、心はほんわかしてくる。
素朴でお洒落な店内には焼きたてクレープを味わえるカフェや、ワインの角打ちも併設されているそうで、
子どもから大人まで笑顔になれる、「民、行こう♪」って親しまれる「御やつ屋」さんであります。

なんと幸せなことに、日を置かずに、またまた「いとお菓子く」が到来。


わ~い!ケーキだ~!
いい大人が、子どものように(笑)、笑顔になります。
左からミルフィーユ、ショコラとコーヒーのガトー、酒粕のチーズケーキ、洋梨のチーズケーキ。
さあ、どれにする?ってことで大人4人でじゃんけん!

ホントは一番負けたけど、三番手だった夫に勝ちを譲ってもらって(笑)、ミルフィーユをゲット。
パイ生地はサクサク、滑らかでコクのあるカスタードも絶品、食べにくさも魅力(笑)
夫の「酒粕チーズケーキ」を一口味見、う~ん、ちゃんと酒粕、ちゃんとチーズの味わい、
この二つが見事なマリアージュ、和と洋の発酵デュエット、素晴らしい。

「感動」をあらわす古典文学の表現には「をかし」と「あはれ」があります。
紫式部が「源氏物語で描いた「もののあはれ」はしみじみした情緒系の感動、
「をかし」は知的で軽い感動をあらわし、現代でいうところの「エモい」に近いらしい。
もしも清少納言さんが「御やつ屋 民」のスイーツを食べたなら、こう書いたかもしれない。

「初夏は民、御やつ屋の焼きたる菓子もケーキも、あてなるもの、いとをかし」
初夏にいただく御やつ屋のお菓子もケーキも上品で美しく、めちゃ感動するわ、
民さんのお菓子は、めちゃエモい、ってね。
いとお菓子、なり。