芽と目
昨日は二十四節気の「清明」。
万物が清らかで生き生きとする「清浄明潔」が語源の季節の言葉です。
沖縄では「シーミー」と呼ばれご先祖様をお迎えする習慣があり、
1年でもっとも過ごしやすい気候「うりずん」の季節でもあります。

清明の翌朝、札幌も穏やかな晴れの予感がする空が広がっていました。
花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃とされる清明の季節、
ご近所の花壇に、小さな春を見つけました。
今年は雪解けが早かったせいか、例年よりも早いおでまし。

黄色のクロッカスのつぼみが今にも開きそう。
鮮やかな緑の葉と、はっとするような黄色のコントラストが胸を打つ。
長く寒い冬、真っ白な雪に深く覆われた土の下でじっと力を蓄えていたのだ。
人間は、自然からいっぱい力をもらっているんだと実感する。
では、人型AIロボットに、人間が助けてもらう時代が来るのだろうか。
今朝の朝刊が興味深い特集記事を組んでいました。
今年、ノルウェー発のスタートアップ企業「IXテクノロジーズ」が開発したロボット「ネオ」が
アメリカで発売され、家庭に本格デビューするのだそうです。
進化したAIを搭載した「ネオ」は洗濯や掃除、食器洗いを手がけ、洋服もたたんでくれる。
「台所に片付けて」とコップを渡されたり、「ドアを開けて」と頼まれれば帰宅した人を迎え入れる。
発売元から公開された動画には少し動きがぎこちないものの、家庭で働く姿が紹介されている。
「え~、自分で片付けて」とか「いま無理」とか、「ネオ」は決して言わない(笑)
印象的なのは、「ネオ」のヴィジュアルだ。
身長168㎝、体重30kg、アイボリー系の柔らかいニッㇳ生地を身にまとい、
顔には目が二つだけ、鼻と口はない。
ちなみに価格は2万ドル、日本円で約320万円。
自分より少し身長が高い「ネオ」が我が家で働く姿を想像してみた。
そう広くない我が家でまろやかなフォルムの人型ロボットが洗濯物をたたんでいる。
「ドアを開けて」と言えば、明けたドアの向こうに、目が二つだけのお顔がある。
う~ん・・・慣れるか・・・?どうだろう・・・???
少なくとも我が家に導入するならば、身長は少し低めに設定、お顔は・・・これが難しい。
目が二つだけの「ネオ」のお顔は、あえて感情や表情を感じさせないためと思われますが、
人間というのは、目があるだけで、それが無機質なロボットだとわかっていても、
どうしても、そこに「心」を読み取ろうとしてしまうような気がするのだ。
「いつもあなたのそばにいて、あなたを助けてくれる永遠の仲間だ」と
開発したIXテクノロジーズのCEOは「ネオ」が家庭にいる近未来について語っています。
ロボットの語源は強制労働を意味するチェコ語「robota(ロボタ)」だそうですが、
生成AI技術と共に発展した「フィジカルAI」がその概念を大きく変え、
暮らしの中に人間を助けるためのロボットがやってくる時代がすぐそこ、なのかもしれない。
「ネオ」のお値段は、約320万円。
ちょっと高級な車のような、リアリティーのなる価格設定ではあります。
固く冷たい金属ではなく柔らかな肌を感じさせるようなニットに身を包んだ人型フォルムの「ネオ」。
目が二つだけのお顔は親しみがあるようでもあり、時に哲学者のようにも見える。
う~む、写真を見ただけでも、「ネオ」に人格を感じてしまうのは私だけ?

紫のクロッカスも芽を出して咲こうとしていた。
芽と目。
どちらにも心が動く。
人間の感情は複雑だ。

