月へ

「人類 月の裏へ」
「50年ぶり月周回 有人船打ち上げ」
朝刊各紙が1面でアルテミス2計画の打ち上げ成功を伝えていた。
10日間かけて月をぐるりと1周して地球に戻る旅、宇宙船オリオンを東の空に探す。


あ・・・見える・・・ワケない(笑)でも、見えるような気がしてくる。
それほど、1972年のアポロ17号以来半世紀ぶりの月を目指す有人船の打ち上げは
久しぶりにワクワクするニュースではありますが、
宇宙開発を進めようと大国同士が競争する現状を知ると複雑な思いにもなる。

アメリカが主導するアルテミス計画は日本やヨーロッパなど60か国を超える国が参加、
今回は月の裏を周回、28年には飛行士が月面着陸、将来的には月の拠点作りをめざします。
60年代初めにソ連が世界初の人工衛星スプートニクを打ち上げ、ガガーリンが人類初の宇宙飛行に成功、
米ソが宇宙計画にしのぎを削りましたが、69年にアメリカが人類初の月面着陸成功すると、
月探査へのモチベーションは次第にしぼんでいきました。

ところが90年代後半に月に水があることが確実視されると、月探査への競争が再燃。
なんで、わざわざ遠い月の水がほしいのか?それほど月の水は美味しいのか?
いやいや、水はもちろん飲用にもなりますが、電子分解すればロケット燃料の水素と酸素を製造できるのです。
10年後には月面の原子炉で作った電気分解し燃料を作れる時代になるそうです。

地球から重い燃料をたくさんロケットに積む必要はなくなり、月で燃料を調達できる。
つまり、月を拠点にしてさらに遠い宇宙に乗り出すことが可能になるわけです。
そりゃあ、世界は、特に大国は目の色を変える。
今回のアメリカのライバルは中国。

中国は2019年に無人探査機を月に裏側に着陸させ、22年に宇宙ステーション「天宮」を建設、
30年までに中国人で初の有人月面着陸を果たし、35年までにロシアと共同で月を拠点を設ける計画。
アメリカも負けるわけにいかないと、今回のアルテミス2の打ち上げに続き、28年に月面着陸、
資源採掘や火星探査を視野に入れた活動拠点を築く計画です。

月を見て、歌を詠む時代から
月を見て、「月面経済」の覇権を大国が競う時代になったということか。
今回の地球から40万6000㎞の飛行は人類最遠の宇宙の旅ですが、
単にワクワクだけでは終わらない覇権争いが背景にあるのだった。

宇宙船オリオンが月の裏をめざして飛んでいる。
うさぎが、餅つきしてたら、いいなぁ。
春だから、よもぎ餅かもなぁ。
宇宙への旅が希望になりますように。


春のおやつはよもぎ大福によもぎ饅頭。
ぺったん、ぺったん、
月のうさぎさん、お餅ついてる?